こういう道って走りにくい・その２

　拳大の石がゴロゴロしている道に負けず劣らずやっかいなのが、ドロドロの泥濘路である。このような路面の摩擦係数は雪道並みに低い。おまけに泥が厚く積もっているせいで、その下の硬い地面がどうなっているかわからないのだ。だから、平らなつもりで突っ込んだらカマボコ型になっていて、前輪が右に、後輪が左に滑り落ちて車体が横向きになったりする。しかたなく足を出したら足も泥まみれで、足首にまで泥がまとわりつく。

　こういう道はブロックタイヤにオフロードブーツで来い、ということなのかもしれないが、ベトナムでは普通の国道にもよくこういう場所があるので、オンロードタイヤで走るテクニックも覚えておく必要がある。滑りやすい道、雪道をバイクで走るのと同じである。バンクしてもブレーキかけてもアクセル開けてもとにかく滑るので、す～っと低速の一定の速度で走るのだが、それでもズルっとなるので足をついて乗り切る。転倒してしまうと痛いより泥まみれになるダメージが大きいので、頑張って転倒しないようにする。

　ベトナム北部山岳ツーリング1日目・ハノイ～カオバンのビデオができた。
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