「転移」か。面妖な・・・

　あすと長町で見かけたこのバス、方向幕に「バスタ新宿　羽田空港」とある。奇妙である。この種のシャトルバスは別路線に転用されることがほとんどない。ましてや、ここは仙台だ。なぜ羽田空港のシャトルバスが仙台に来ているのか。

　想像するに、このバスは都内を走行中に何らかの転移現象か次元の歪みに巻き込まれ、仙台に飛ばされてきたのではないだろうか。戦国自衛隊みたいに時間も飛ばされなくて良かった。ここは異世界でもないし、都内に戻ることもできるだろう。

　「認知症の運転手が開店休業状態のシャトルバスを仙台に持ってきてしまった」という想像も浮かんでちょっと背筋が寒くなった。

　ところで、サンバートラックの車幅灯は素通しのレンズから中の白熱電球が見える安っぽいデザインのものだ。その車幅灯の右側が点かなくなった。伝承に従い、右斜め45度から手首のスナップを効かせて「パアン!」と叩いたらまた点いた。こういうところの信頼性は日本車の誇るところだと思っていたが、1年ちょっと、3万キロ走行で不具合は早すぎないか。日本車が高品質だっていうのは「過去の栄光」なのかも。