近年、国道の流れがめっきり遅くなった。以前は50キロ制限の道を60~70キロくらいで流れていたのに、今は60キロ制限に引き上げられたにもかかわらず、45~50キロくらいでトロトロ走っている車が多くて、かならずといっていいほどそういう車の後ろにひっかかってしまう。トロい車は燃費高騰でやたらスローダウンしている運送業者と高齢者が多いように見受けられる。
地方の国道を30キロ走るのに、60キロで走るのと45キロで走るのでは約10分の差が生じる。「たかが10分」と言わないでほしい。地方は車社会なので、月に1500キロくらい走る(それも「仕事・用事」で)。1500キロ分の時間のロスは500分になる。実に8時間、1日の労働時間分が、トロトロ走っている車の後ろにひっかかった状態で失われている計算である。トロトロ走りさえなければ、月に1日余分に休日があるか、1日余分に稼げる勘定である。そう考えると、ハンドルを握りながらだんだん虚しくなってくる。
私は何も、スローダウンしている運送業者や高齢者に「もっと飛ばせ」と言いたいわけではない。遅い車は遅いでかまわないから、スムーズに追い越せる環境にならないかと思う。特に、自動車専用道のバイパスで、追越車線に居座ったままずっとトロトロ走っている「エコカー」の類を見るとそう思う。燃費も大事かもしれないが、時間はもっと大切だと思っている人は私の他にもいると思う。そういう人は「自己責任」でアクセルを踏み込み、追越しをかける。それを許す環境にならないものかと思うのである。
地方の国道が追越可能な状況に整備されれば、毎月8時間ずつ生活を豊かにすることができる。これは、毎月1日ずつ生産活動や消費活動が増えるのと同じ効果を持つ。経済活性化にも役立つと思うのだが・・・
Posted at 2014/05/29 22:17:44 | |
トラックバック(0) |
雑感 | クルマ