
東京国際航空宇宙展@東京ビックサイト レポその2です。
その1で「精密加工業社等が多かった」と書きましたが、その中で多くのウエイトを占めていたのが「はやぶさ」がらみの展示でした。JAXAのはやぶさゾーン以外にも「はやぶさの生まれた町、各務原コーナ(細部は各企業が展示)」等ではやぶさとの関連性で企業をアピールしていました。
最近の「はやぶさ」熱で思う事が一つ。お偉い先生方硬い頭での指導を無視し、技術者としての信念から「こんな事もあろうかと」とバイパス回路を組み込んでいた「安川電機の技術者の探求心」が生還の源だったんじゃないでしょうか。沈み込んだ管制センターで「こんなこともあろうかと」の発言後に起こった「どよめき」を忘れてしまっていないのだろうか。
いつの間にか「名も無き技術者」は賞賛の場から姿を消し、プロジェクト責任者が自分の陣頭指揮で帰還したかのように出てきてしまう。それでは技術者が育たないではないでしょか。だからこそ、今回がレア中のレアなケースで「原発が大変です」「そんなことがあろうかと予備の回路を作っておきました」・・・そんな会話は起こらなかったのではないのでしょうか。
「功績は私ではなく、名も無き技術者の一人であった彼の信念です」と言えるような大きな器のリーダーはいないのでしょうか。プロジェクト・リーダーと技術者は技術面では対等の立場でなければいけないんです。おごりで見下していませんか。
日本の技術者のみなさん、日本を支えているのは皆さんです。ありがとうございます。
Posted at 2011/10/30 19:37:20 | |
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