“人によるスポーツ”に近づきましたね。
機械を操る競技である以上、普通のスポーツよりかは“人の比率”は
大きい小さいですけどね。
2リッターWRカー終盤の去年あたりまでは、
自動車の出来というかそこにいくらお金を掛けられたかで決まるショー。
掛けるべきお金の相場も非常に高価だったようです。
対して、今年は、
・チタンなどの高価な素材使用禁止、
・電子制御や油圧制御の厳格な制限、
・メカニズムの機械化、
などを規則で規定したようです。
フォードのラリーチームのチーフエンジニア曰く、
「標準的なクラッチシステムは10万円ほどだが、高価なクラッチシステムは160万円ほど」だとか。
そりゃあ高いわ!
その規則の副産物、というかこちらも狙いだったんだろうけど、
ドライバーが車の操作で楽できなくなったようです。
例えば、ローンチコントロールシステムの禁止。
各ラウンドごとどころか各ステージごとに異なる路面状況で、
ラクチンに、速く、スタート出来る優れものだったようです。
しかし、今年は、ジムカーナのスタートと一緒、人間がキッチリやらないといけない。
はたまた、4WDなのに、センターデフ(LSD)搭載禁止。
今までは、センターデフを複雑に制御して、前後駆動力配分を状況に応じて変化させていたそうですが、
それが、電子制御も機械式も、一切禁止。
駆動力は前後均一でやりなさい、と。
アンダーステアもオーバーステアもドライバー次第と。
実際、短くなったホイールベースと相まって、挙動と格闘するドライバーが良くわかります。
一応、ヘアピンなどのタイトコーナーでの曲がりにくさ解消のために、
前後駆動力を断続させるクラッチのようなシステムは認めらているようですけどね。
やっぱ、スポーツが面白いのは、
誰でも参加しやすくて、
競技参加者が努力している姿が
誰にでも外から見ても分かることです。
そういう意味で、昨年までと比べれば、
今年のWRCは面白いと思われます。
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Posted at 2011/02/22 20:17:50 | |
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