三栄書房から刊行されている
『レーシングオン アーカイブス』。
このVol.7がヤバイ!
テーマは、
マンセル&プロストだ。
オールカラー全210ページというボリュームで、
大雑把に前半はマンセル特集、後半がプロスト特集となっていて、
巻末の1986年F1シーズンを振り返る企画が、またイイ!
まず巻頭に「マンセルが愛されたわけ」というコラムがあるんだけど、
その起承転結の“結”に書かれた一文で、オレはこの本にググッと引き込まれた。
いわく…
「近年のF1グリッドからマンセルのような存在は絶えて久しい。(中略)
だからこそ、ナイジェル・マンセルの時代を知っている者は幸せである」
断然プロスト、でなければピケだったオレにとって、
ぶっちゃけマンセルやセナは脇役でしかなったけど、
“四天王時代”と呼ばれた80年代後半~90年代初めのF1を
リアルタイムで見てきたひとたちにとって、
「ナイジェル・マンセルの時代を知っている者は幸せである」という一文には、
たとえ自分のお気に入りのドライバーが誰であったとしても、
たしかにそうだなぁ…と気づかされるに違いない。
マンセル特集もプロスト特集も濃すぎるくらいの内容で、
ここで要点だけをかいつまむなんでできないくらい。
さらに、巻末の1986年シーズンの記事も、
当時、最終戦アデレードに取材に行っていた
モータージャーナリストの回顧録として書かれていて、
フジテレビが全戦中継を始める前年の激闘が
ドラマチックに描かれていて思わず読み込んでしまった。
日本におけるF1ブーム草創期を知るひとには、
隅から隅までじっくり読める内容。
このボリュームと内容の濃さで1800円なら、
買わなきゃソン!! ってもんだ。
Posted at 2012/12/20 12:04:44 | |
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与太話 | 日記