まさか同じネタでブログを書くとは思わなかったけど、
M.シューマッハの引退会見のコメントを読んでみて、
オレなりに思うところがあったんで、また書いてみる。
引退会見のコメントに目を通して、
思わず読み直してしまった一文。
「100パーセント満たされた状態じゃないのに
何かをやるってのは、僕のスタイルじゃないんだ」。
これを読んで、あのフェラーリを常勝チームへと変貌させた、
M.シューマッハの気持ちというか原動力がわかった気がした。
一般的な話だと思うけど、気持ち的にも周辺環境的にも、
100%満たされた状況で仕事をしているひとっていうのは、
ごくごく限られていると思う。
何かしらに対して不満があったり、
「ここがこうなればもっとスムーズにコトが運ぶのに…」とか、
思うところを抱きつつ、仕事をしてるひとが大多数だろう。
そりゃオレだって同じ。
よく「好きなクルマの仕事ができてイイね~」なんて言われるけど、
半分は当たっているけど、半分は外れている。
昔からクルマが好きで、今の仕事は天職だと思ってるけど、
仕事である以上「好きなだけ」でやっていけるほど甘くない。
…と、オレの話はここではどうでも良くて、
おそらくフェラーリに入った時のM.シューマッハは、
そういった不満やら何やらを持っていたんだと勝手に想像している。
「伝統のチームなのに、内部はこんな体たらくかよ」
とまで思ったかどうかまでは知らないけど、
勝てるチームにするには前途多難だったハズだ。
それに対してM.シューマッハは、
自分自身が「100%満たされた状態」に身を置けるよう、
フェラーリのドライバーとして、チームメンバーとして、
多方面で目に見えない努力をし、
アクションを起こしたに違いない。
結果、フェラーリは再びチャンピオンチームにまで
上り詰めることができたのでは? なんて思った。
ここ数年のF1はまともに見てないけど、
いくらマシンとドライバーが優秀でも、
マネージメントというかチームの総合力というか、
レースだけではなかなか見えてこないであろう
そういったものもしっかり兼ね備えてないと、
勝ち星を挙げ、シリーズタイトルを獲ることは
難しくなってるような気がする。
弱体化していたフェラーリにドライバーとして参加し、
それを見事にやってのけてしまったM.シューマッハは、
勢いのあった常勝チームでタイトルを獲得した
A.セナやA.プロスト、N.マンセル、N.ピケといった
名チャンピオンドライバーたちとは、
同列では語れない存在なのだと思う。
Posted at 2012/10/05 11:52:44 | |
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