ロードスタリストを目指して　　　その１

子供の頃、巨人はもう強すぎるくらい強かった、（天邪鬼な私は）大好きな長島は活躍しても、巨人が負けるのをいつも望んでいた。そして少し、野球に飽きていた中学の頃の私は、「９５００万人のポピュラーリクエスト」などの洋楽の番組をＡＭで探していた（たしか当時の文化放送だけは野球を放送していなかった）

今で言う豊かなアメリカを象徴する「６０年代のロックンロール」全盛の中に、突然現れたのが「ビートルズ」の「プリーズプリーズミー」だった。
「なんて、ウルサイんだ！」と思った（叫んでいるだけ、だが、しっかり耳に残った）その後、何曲かを経て、「のっぽのサリー」「ロックンロールミュージック」の頃に、好きになった。

まだ、本屋さんで売っている雑誌には、どこから（ＡＰ通信？）か配信された情報だけだった、どの雑誌を見ても同じ情報だった。
つまりは、海外直接取材とか、現地特派員なんかなかったのだ、写真ももちろん限られた同じものだけ

ＴＶでも、同じような状況だった。と思っている、民放の娯楽番組（１１ＰＭとかね）ばかり見ているガキだったから　　(笑）
青森県から出たのは小６の函館くらいだもの、日本も東京も、しっかり知らなかったそんな時代

洋楽は全て、外国だったのだ！

そして、コニーフランシスも、ジョニーティロットソンも、デルシャノンもシャドーズも、そして、ビートルズも、「みんな含めて亜米利加」だと思っていた。（その後、ビートルズに対抗してデビューしたモンキーズはもちろん米国だし？？）つまりは私の中では、洋楽はすべて豊かな米国だったのだ！

そんな頃、「ビートルズ、女王陛下から勲章をもらう」外貨を獲得したからだと言う説明、それでも、英国と米国の区別はついていなかった．．．．。宇宙中継の最初のケネディ暗殺も、朝自宅で、餅つきをしていた時に聞いたけど、社会で習ったＪワシントンもリンカーンも、外国とアメリカを選別するには至らず、全てが「じゃじゃ馬億万長者」「ボナンザ」「ウオルトディズニー」の豊かな外国アメリカだった。

インド音楽に傾注して「ビートルズはキリストよりエライ」発言があり解散に近づいていた頃、ようやく「英国」を認識した。
高校の頃に、洋画ファンだった、アランドロンetcで、フランス（やイタリヤ映画　Fフェリーニ　etc）は、そのクルマ（シトローエン等）と共に区別出来たが、英国映画って？今でも思い出せない．．．。
仏、伊（その他ロシア、アラビア？）の他はやはり、米国だった。クルマだって、最初に憧れたのは、ムスタングだったし、英国のミニや、仏の２ＣＶや、伊のチンクエチェントは、オカシイ笑いの対象でしかなかった．．．そんな若かった頃．．．。



そんな私が、英国を意識するようになったのは、やはりロードスターとの出会いから

その２へ、つづきます（笑）