
さて、いよいよアクアマリンふくしまに到着です。
ブログ騒動以来、下調べはしていました。
見学には結構気合い入れないとヤバイかな?と。
実際に行ってみるとそんな事はなく、普通に回っても3時間ほどで一周できました。
まぁ、友人と一緒だったから流されたってこともあるんだけど、それでも一日がかりの規模ではなかったですね。
生き物眺めるだけだったら、ね。
文字の掲示が結構な量あって、これをしっかり理解しながら進むとなると、お気楽な子供の遊び場から一転、環境社会への考察が始まります。
鮭の稚魚やら生きたアンモナイト、人より大きなタコやシーラカンスの標本など、他とは違った展示などに目を奪われますが、ここの最大の展示は膨大な文章にありました。
多くの場合は、今まで知らなかった新たな知識として取り込むことになるので、その分量に圧倒されるでしょう。しかし、その文章は噛み砕いた内容でわかりやすく、環境とどう付き合っていくかを考える有益な機会を得ることとなるでしょう。
実際に水生生物と触れ合うことができる。これだけなら大して珍しくありません。
今捕まえた魚を殺して食べる。ここまでやるところって他にありますか?
単純にペットのような目線ではない、動物園のように見せかけて、実は社会実践の場でもあるのです。
この水族館には調理場があります。
漁(釣りや手づかみ)をした魚をさばいて食う。
(命を)いただきますの本当の意味を子供に実感させる。親が改めて実感する。
食べるという行為に繋がる水産資源の保護育成、河にも海にも影響がある山間部を始めとする地上環境への配慮など、ありとあらゆる影響の連鎖について考えさせられる、非常に優れた展示方法だと感じました。
昨今の環境問題は、その出発点が「動物が可哀想」というどうでもいいものばかりです。
野生の世界では感情とは無関係に、弱肉強食が今も繰り返されているのです。
食物連鎖の頂点である人間の都合で多くの殺戮が行われているのだから、生物の環境を整えて如何に種が繁栄しやすい環境を作るか。既に人間が介入してしまった自然環境に、今更手を引くことは許されないのです。
獲物を極力残さず、すべての命をいただくこと。命の誕生から亡骸の処理、そして次の命の育みまで、輪廻の輪の中に組み込まれた人間は、逃げ出すことを許されないのです。
水族館としては別に大したことないかもしれません。
しかし生態系の研究機関としてみると、ガラリと様相を変えます。
実に奥の深い施設だと感心しました。
あの「
アクアマリンふくしま復興ブログ」は決して大袈裟でもなく、炎上商法でもなく、ありのままのアクアマリンふくしまの声だったと実感しました。
子供を連れて行った後、親がもう一度行きたくなる水族館。
アクアマリンふくしまへ、皆さん是非行ってみて下さい。
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Posted at 2012/11/10 00:33:57 | |
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