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「スキのない完璧なコーディネートで身を固め、手入れの行き届いた一流の靴を履いていても、チンケな腕時計をしているようではそのスタイルは画竜点睛を欠くことになる」と誰かが言ってた。
袖口からわずかに見える腕時計の存在感は軽視できない、想像以上に男の腕は見られている。腕時計選びのセンスが人物を量る指針にさえなる。(※たかけりゃイイってモンでもない）
特に正統派トラッドスタイルを愛する向きにはロレックス・バブルバックが最適。1930年代初頭に誕生したこのモデルはアールデコデザインを取り入れたエレガンスな雰囲気がトラッドスタイルに非常によく似合う。
1980年代中期頃からイタリアを中心にアンティーク市場でも人気と価格が高騰し、80年代末～90年代に世界的に巻き起こった「機械式時計再興ブーム」でもその中心的な役割の一端をはたした。

■1950 / ROLEX Ref.5028 BUBBLE BACK
バブルバックは自動巻きローターを収めるために膨らみを持たせ裏ブタの形状が泡(バブル)のように見えることからこう呼ばれている。このモデルはやや大ぶりの通称ビッグバブル。リューズは締め込みのない「SUPER OYSTER 」のアンティークリューズでダイアルはマットアイボリーのオリジナル、アラビア数字インデックスにブルースチールハンドとゴールド秒針の組み合わせが絶妙なバランスを保っていて現行モデルでは見ることのできないシンプルで魅力的な意匠だ。