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2018年01月10日

山中徘徊時々エリーゼ・・・初詣

孫と過ごしたてんやわんやのお正月。
毎日日曜日の身でもさすがに10日を過ぎると、気分も落ち着いてくる。

すっかり怠惰な生活に慣れ切った体に鞭打って、山の初詣に出掛ける。
あまり厳しい寒さは嫌なので、雪の少ない天竜川の支流気田川流域へ向かった。
しかし、前日の雨で道路が崩壊しており通行不能。

そこで、急遽以前から訪ねてみたかった気田川のまた支流の石切川上流、浜松市
天竜区春野町にある遠州七不思議の一つ、60年に一度咲くという牡丹伝説の里「京丸」
へ転進することに。
(概念図)

(詳細図)



石切の集落を過ぎ、林道が未舗装となると間もなく源頭部に聳える高塚山が姿を現す。


京丸集落の約7km手前にあるゲート。
一般車は進入禁止、ここに車を置き、しばらく林道歩き。


京丸山への登山口を示すこの日唯一の道標。


まずは、道標に従って林道開通以前に使われていた古道を経由して京丸山を目指す。


常緑広葉樹、針葉樹の混生林の急斜面を登る。


標高850m辺りで、京丸集落からの廃林道に出るとそこには山の神が祀られている。
ここで今年一年の安全登山を祈願。


廃林道に沿って進んでいくと、陽に輝く京丸山山頂部が現われた。


1050m付近の展望台。
北には高塚山から竜馬ケ岳。


東にはアカヤシオの群落で有名な岩岳山への稜線が、指呼の間に望める。


廃林道は、部分的に崩壊しながらも1100m付近まで続いている。



3つの足跡が一定間隔で規則的に続いている、大きさからすればテンか?


廃林道が絶える頃、先程までの好天が嘘のように陽射しが消え、雪が舞いだした。


山頂手前のピークに着くと、風が強まり吹雪となった。


無理に進んでも眺望も得られないので、山登りは止めて目標の京丸集落へ下る。


------------------------------------------
この地に伝わる悲恋の物語。
昔、京丸の里の村長の家に山道に迷って行き倒れた一人の若者が担ぎ込まれた。
若者は元気を取り戻したが、そのままこの村にとどまり、村人たちと共によく働いた。
村長の家には美しい娘がいたが、やがて若者と娘は恋におちた。
他郷者との婚姻を固く禁じていた京丸の里の掟は、二人の恋を許さなかった。
若者は、娘を連れて密かに村を出た。
二人はあてどもなく近隣の山々をさまようも、安住の地は何処もなかった。
再び京丸の里にもどってきた二人を里の人々は決して許さなかった。
この世で結ばれることかなわぬと知った二人は、里の近くを流れる川の渕に身を投げた。
以来、二人の魂は大きな牡丹の花となって渓間に咲き、散り落ちた花びらは川の流れに
のって流れるという。
悲しい恋の花咲く谷を、里人たちは牡丹谷と呼ぶようになった。
-------------------------------------------

標高700m、集落最後の住人が住んでいた「藤原本家」。
この建物は、江戸時代末期に火災に遭って以降、明治に入って建てられたもの。
18代目当主藤原忠教氏(昭和55年没)は 1914年5月家の縁先から対岸の牡丹谷に
唐傘ほどの大きさの白い牡丹の花を見たという・・・。


------------------------------------------
京丸部落の起源は、諸説あるものの藤原家に伝わる南朝落人の伝説によれば、
「南北朝の頃、後醍醐天皇が、謀反した足利尊氏に追われ、信州に逃げのびて戦いを
続けた際、供奉して都落ちした藤原左衛門佐らは、天皇が信州浪合(下伊那郡浪合村)
で崩御されたので、御遺体をそこに葬り、御首級を奉持して高塚山(京丸山の稜線の
中川根町側の峰)に葬り、自分たちは近くの京丸に住みついて塚を守護してきた」
という。
しかし、藤原家の古文書類は過去の火災ですべて焼失し、代々の言い伝えだけが
遺された。
------------------------------------------

神社横に立つ樹高34m、直径2.5mの大杉、樹齢は不明。
この大杉は、その歴史をずっと見つめ続けてきたのだろうか?


ここでも丁寧にお詣りする「山神様」。


親鸞上人筆と称される阿弥陀画像のある藤原家阿弥陀堂。


6百年もの長きに亘り、この隔絶した山中で塚を守ってきた藤原一族の暮らしと隠れ里
が生んだ悲恋の物語に思いを馳せながら京丸川沿いの林道を帰る。


京丸牡丹の白い花弁が、この渓を流れたことがあったのだろうか・・・?


日暮れ前に、帰着。

思いがけず、長く憧れていた京丸を訪ねることができた印象深い一日となった。






ブログ一覧 | 日記
Posted at 2018/01/12 17:36:41

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この記事へのコメント

2018/01/12 20:09:57
お山に初詣出
京丸山っていうんですか?
伝説があって霊感ありそうな
所。
きっちり御参りして、
奥様の怪我の具合もきっと良くなるんじゃないですか。
(^o^)
コメントへの返答
2018/01/12 22:33:02
決して高い山ではないのですが、この地域はとても山深く人煙まれなところで、伝説を信じたくなってしまいます。
山神様は、長時間の歩行の後では脚の付け根のあたりにまだ違和感を感じることもあるようですが、徐々に良くなっています。
2018/01/12 21:08:11
先週末、テンが車に轢かれてお亡くなりになっていました。

それはそうと、今年こそ素敵な恋をしたい・・・
コメントへの返答
2018/01/12 22:34:42
そのテンの毛皮を贈り物にすれば、きっと素敵な恋が・・・^ - ^
2018/01/13 19:42:52
さすがU-TANさん夫婦、凄い初詣ですね(笑)
コメントへの返答
2018/01/13 21:19:13
我が家の初詣は、氏神様より山ノ神様優先ですから・・・(o^^o)
2018/01/13 22:14:23
家は、今日 爪木埼へ。
水仙見ながら散歩しました。
コメントへの返答
2018/01/13 23:31:01
爪木崎ですか〜、いいですね。
南伊豆で伊勢海老、アワビも食べたいなあ^_^
2018/01/14 08:44:24
歴史は好きで吉川英二の太平記も読みました。
後醍醐天皇は南朝で崩御されたはずですが・・・😅
まあ、信長とか義経とか必ず落ち延びた伝承が各地に残ってますからね。
(゚д゜)(。_。)(゚д゜)(。_。)ウンウン
藤原姓の方が住まわれていたというのもなんだか信憑性があります。

新春から、素晴らしい景色の写真を有り難うございます😄
コメントへの返答
2018/01/14 12:50:31
御指摘の通りでございまして、まさに諸説ありましてWikiにも
「一説に京丸は、京夫丸の転訛で貴人が隠棲した地であり、それは平家の残党であるとか、後醍醐天皇、あるいは宗良親王であるとかいい、応永年間の「浪合記」その他の記述からは、遠江、三河などの山地に伝わる尹良親王と関係があるという。」
と、あります。
浅学ながら歴史を紐解くと後醍醐天皇よりも、遠江、伊那に関わりの深かった宗良親王や尹良親王の方が信憑性を感じます。
ただ、この二人も別に墓所とされる場所があり、京丸伝説はマイナーな異説とされています。
でも、主君の首が写真にもあります高塚山のどこかに埋められ、6百年間もの間、その場所は藤原本家の当主のみに代々伝えられ、当主が一人だけで首塚に出向き、祭礼を行なっていたなんて話もあります。
これは、踏み跡薄き山を歩く人間にとっては、とてもそそられるものがあります。^ - ^
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