先週の話になりますが、10年近くともに連れ添った我が鉄馬を下取りに出しました。
いわゆるドナドナです(涙)。
ヤツとは本当に色々な所に行きました。
購入してすぐに慣らし運転を兼ねて、埼玉→塩原→会津西街道→会津若松→猪苗代湖→郡山→埼玉、などなど、一たび走り出せば、それこそ日帰りで500kmなぞは、ざらでした。
ただちょうどその頃から仕事が忙しくなり、土日も家に持ち帰った仕事をすることが常態化するようになってしまったのです。
仕事が忙しく疲れもなかなか取れなくなったせいか(あるいは単にアラフォーの域に入ったせいか)、週末に時間があったとしても、以前のように明け方前に家を出て、朝の8時頃にはもう信州のとある高原でソフトクリームをパクついている…などという行動力もなくなってきていました。
そうなると頑張っても朝の10時ごろ家を出て、せいぜい秩父を往復する程度です。
(秩父ですとクルミ蕎麦ですね!)
でも、秩父ならまだ良い方で、普段はお昼過ぎに「大里みどりの道」「白岡稲穂通り」といった広域農道を2~3時間走って、夕方には帰ってくるというとても軟弱なハーレー乗りに次第次第なってしまっていました。
乗らないと下手になります。
まず鋭角の交差点が曲がりきれなくなります。
大型バイクというのは、速度をそれなりに維持しつつ、バイクを相応に傾け、かつ重心をうまく移動させてやらないと、曲がりません。
ところが最初の速度をそれなり、というのが怖くてできないのです。どうしてもブレーキをかけてしまうのです。スピードがある程度ないとバイクを傾けることはできませんし、ブレーキを使っての重心移動もできません。交差点でも大きく膨らんでしまうことが度々見られるようになりました。
私は、ヒヤッとすることさえ一度も遭遇しなかった、ある意味とても幸福なバイクライフを過ごしてきましたが、それにしてもこんな状態が続くようでは、いつか事故るなと思うようになったのです。
ま、すれ違うのもやっとの道路幅での鋭角交差点なんて、ハーレーダビットソン社はそもそも想定していないんでしょうけど(笑)。
ハーレーショップの人と話をすると、最近は本当に売れていないそうです。それは、落ち着いてきたとは言え、あまりの盗難の多さが最も大きな理由だそうです。オーナーは盗難防止に力を入れざるを得ず、バイクカバーにワイヤをぐるぐる巻き、鍵も何個もかける…マンション住まいのオーナーさんではこれが普通になっています。そうなると気軽に乗ることはできません。乗るまでが大変で帰ってきてからも大変。これでは乗らなくなってしまいますよね。
私のように快適だと思ってツアラー系に乗り換えたものの、都市部では大きすぎて扱いにくく、結局ソフテイルやスポーツスターにまた戻してしまうか、結局、降りてしまう人も多いそうです。長野や新潟、南房総など地方まで足を延ばせば本当に快適なんですけどね。
最後のライドは、下取ってくれるウィザムさんまでの道のりでした。
台風の影響が徐々に出てきており、風も強かったのですが、さすがツアラーだけあって、威風堂々と練馬まで私を連れて行ってくれました。もっとも、久しぶりにハーレーに乗った私は、ウィザムさんに着く頃には息が切れていましたが。
ウィザムさんのブログにも「バイクの下取りもしています」ということで我が鉄馬がH田さんとともに載りました。最後の最後まで働き者だった愛馬でした。
長い間、ありがとう!
Posted at 2011/09/24 18:34:47 | |
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ハーレー | 日記