2007年07月22日
久々の試乗日記である。
今回乗ってきたのは、デビューしてから気になっていた、マツダのデミオ。従来の荷室が広いのをアピールしていたキャラクターとはガラッと雰囲気を一転させ、かなりデザインを意識した作りとなったのに惹かれた。
そのエクステリアからまずはおさらいしよう。
デザインはかなりヨーロッパを意識したのか、好みの出来合いである。かつてのシビックというか、プジョー206というか、丸みがありつつ、シャープな線がなかなか良い。リアのボリューム感もいい感じだ。ボンネット部分がやや膨らんで見えるが、これは最近の安全基準のせいだろうか。まぁ、デザインでもったり感をなんとかうちけしている感じなので、許容範囲だ。
リアはちょっとトヨタ車っぽいところもあるが、かつてのアルファチックなデザインともいえる。この手のリアデザインは流行なのかな。横のボディのラインはマツダもこだわったようで、シャープな流れがうまく出ている感じではある。日本車特有のあまり張り出さないフェンダーも、この斜めに入るボディラインのおかげか、フェンダーが張り出しているようにも見えるのがいい。
サイドミラーは写真で見るよりもやや大きめ。視認性を高めるためには仕方がないのだろうけども、ちょっともったり感があった。
さて、インテリアである。
マツダいわく、質感を高めたというが、良くもなく悪くもなくというレベル。ややパネル周りなどのプラスチックの質感がちゃちな気もしたが、これも許容範囲だろう。ただし、ATシフトノブとか、ステアリング関係はやや質感がしっくりこなかった。
シートはやや固め。座っていて気持ちいい。シートポジションは上下のアジャスターがあるので、背の低い人でも便利そうだ。ただ、低めのポジションが好きな自分にとってみては、やや高いヒップポジションが気になる。全体的に、流れが低めのデザインの車にしては、中からの運転ポジションが高めに設定されているのは、女性にも優しい運転感を演出するためだろうか。
リアシートも、フロントのシートと同じにやや固め。背もたれ部分が少したち気味だが、座っていて疲れるほどではない。ヘッドクリアランスも十分。足元も、前席のシート下に余裕があるため、足が伸ばせて窮屈さはない。ただし、リアに大人3人が座るにはちょっときついようだ。リアドアの窓のラインが高く、窓が小さいためか、リアシートはやや狭く感じるのが残念なところである。
視点を荷室に移してみると、やはりこれはやや小さいきがする。この手の車は仕方がないだろう。そーゆー意味では許容範囲内のだろうが。ただ、リアのハッチバックを開くと、荷室の床まで、リアゲートから深さがあり、重い荷物を出し入れするには不便となりそうだ。女性向けにした割には、買い物の荷物を出し入れすることまでは考えていないのだろうか。デザイン優先にしたのは分かるが、リアゲート(リアバンパー?)が高いのはマイナス評価だ。
では、走りはどうだろうか。
試乗したのは、13Cというベースモデル。1300CCで、4速AT。CVTではない。念のため。
走り出しは、それほど1300CCという非力さは感じられない。前モデルよりも軽量化したため、エンジン出力がそれほど不便に感じないはずとマツダの担当者は教えてくれた。アクセルを踏み込むと、それなりに響くエンジン音。ぐぐっとトルク感が来るわけではないが、がんばって加速しようという雰囲気ではあるので○である。ただ、ちょっとした坂道でも、ちょっとアクセルを多めに踏み込まないといけない気がしたのが気になった。やはりそれは1300CCなのか。
ブレーキは、やや不安なところもあった。踏み込みの遊びが大きいというか、トヨタ車のようなふにゃっとした感じというか。効きもやややわらかめに感じた。
気になったのが、ステアリング。最近のステアリングは軽い! 女性をターゲットにしているせいもあるのだろうが、とにかく軽い! 右折左折では軽すぎて車の挙動がふらついてしまうことも。これは慣れのせいもあるのだろうが、車の挙動にあったステアリング感を作ってほしいものである。
サスペンションは、硬すぎず、柔らかすぎず。街乗り程度なのでなんともいえないが、合格点だろう。ただ、トヨタ車なみの乗り心地を期待するのであれば、やや固めというセッティングかもしれない。
ということで、総評。
今回は、デザインが一新されたこともありかなり期待していた。一瞬、かつてのファミリアが復活したのかとおもったが。それだけに、ぐっとした走りも期待していた。その割には、ターゲットがあまりにも下に設定されているような気がした。価格もそれなりにおさえてあり、かなり良心的ではあるが、もうちょっと上を欲しいと思う人にはかなり不満になってしまう車であるように思う。毎回いうことだが、日本車ももう少し小さくていい車を作って欲しいものである。
Posted at 2007/07/23 23:23:46 | |
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試乗日記 | クルマ
2007年02月12日
久々の試乗日記。
今日乗ってきたのは、フォルクスワーゲンのゴルフGTI TSI。最近しきりとテレビコマーシャルを流していて、妻が「乗ってみたい」ということだったので、ではいきましょうってなったしだいである。
実は、何の予備知識もなく試乗に行った。あ、多少はネットで調べたけど、クルマ自体のことは調べず、エンジン「TSI」についてだけ見ていた。スーパーチャージャーとターボのダブルで高トルク、低燃費を実現したエンジンということらしいが、やはりここは試してみなくてはわからない。
お世話になったのは、家からちょっと遠いフォルクスワーゲンのディーラー。きれいでディーラーマンも対応がよく、すごく感じのいいところだった。軽自動車のコペンで乗り付けたのに、いやな顔一つしないところがすばらしい。どこぞのメルセデスディーラーとは大違いだ。
で、肝心のゴルフGTI TSI。この三連休がデビューフェアーということもあり、大人気だったらしく、試乗まで約1時間待った。でも、その間もディーラーの人といろいろ話をして、説明を聞いた。こちらの質問に対しても親切丁寧に教えてくれる。すばらしい。しばらくカタログなどを眺めつつ、しばし待った。
さてさて、いよいよ試乗タイム。乗ったのは赤いやつ。シャー専用ってわけじゃないけど(サブ)。
ディーラーを出て、大通り。少し前があいていたので、アクセルを踏み込んでみる。するとぐぐっと前にせり出す。あれ?これって、1.4リッターだったよね。すげートルク感。加速がいい。さらに踏み込む。エンジン音がすばらしい。ギアのシフトも自然でなかなかの好みである。あ、そうそう。このギア、いわゆるオートマの液体式トルコンではなく、メカニカルなギア、つまり、普通のMT車のギアとほぼ同じだという。それを電子制御してクラッチレスにしているとか。そーいえば、昔アルファにあったっけ。でも、あのシステムってあまり評判良くなかったはず。ディーラーの人に聞くと、あれとはものが違うらしい。アクセルを踏み込んだままでもギアを変えられるちょっと賢いシステムらしい。
そんなこんなで、あっという間に試乗終了。試乗した道路がいまいちクルマの量が多かったのでそんなにじっくり走りこめなかったが、それなりに楽しめた。次回、時間があればぜひ高速道路で試してみたい。
今回の結論。排気量が信じられないくらいのトルク感にびっくり。走りも、ボディ剛性もなかなかグー。アクセルのレスポンスもいい。ただ、マイナスはブレーキ。少し頼りなさを感じた。ブレーキ自体を交換すればききは良くなるのだろうが、踏み込んだときのペダル感がちょっと柔らかい。
うーん。なんとも判断が難しいクルマだ。とても1回の試乗では甲乙つけがたい。
気になる人には、ぜひ試乗をオススメしたいクルマだった。
Posted at 2007/02/12 19:59:34 | |
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試乗日記 | クルマ
2006年02月12日
妻のお父さんがトヨタ「Rush」&ダイハツ「Bego」に興味をもっていたこともあり、早速試乗に行ってきた。
本来、RV系、SUV系はあまりWatchしていないのでよくわからないのだが、セダン・ユーザーとしての感想を書いてみたい。
まず、スタイリング。
トヨタもダイハツも形、色、ともに同じなのでまとめての感想だが、「トヨタRAV-4に似ているな」というのが率直な感想だ。まぁ、トヨタが開発もとのダイハツに「トヨタでも立派に売ることができる妥協のないデザインで」とかなんとか注文をだしたという話をきくので仕方のないことだが。形は自分的には悪くない。
前から見ると、ボンネットが高い位置にあるせいか、妙に車体が大きく見える。いや、車高自体が高いから全体的に大きく見えるのか。実際、最新型のRAV-4よりも5ミリ背が高い。これで5ナンバー枠に入っているというから驚きだ。背の高さが幸いしてか、横に回りこんでも、後ろに回っても、やはりボディサイズが実際より大きく見える。よくよく見ると、リアシートのドアが少し小さいのだが、気になる程ではない。
色は派手目な色から落ち着いた色まで揃えられていて、若年層から熟年層までカバーできそうだ。
ドライバーズ・シートに乗り込むと視線が高くて見渡しはよい。CMなどで仕切りと強調しているのは嘘ではないと感じた。シートはやや柔らかめ。長距離にはあまり向かない感じだ。
室内は意外と広い。大人4人なら余裕だろう。リアシートも足元に少し余裕がある。6対4でリアシートが倒れる仕掛けだが、それを活かしてリクライニングも可能だ。リアシートもとって付けたような薄っぺら感はなく、しっかりしている。座っていて疲れることはなさそうだ。
荷物スペースは、リアシートを起こしている状態でも十分ある。フルフラットにするとかなり広くなるので、荷物を運ぶ機会が多い人にはかなり重宝しそうだ。
さて、実際の試乗。
始めはお義父さんが運転し、僕はリアシートに座った。リアシートは意外と乗り心地がごつごつしていた。路面の細かいギャップ(凹凸)もしっかりと広いそれを伝えてしまう。背が高いこともあり、車酔いしやすい人にはあまりリアシートはお勧めではない。音は荷物スペースが開いているせいか、結構こもって回り込んだ音がする。エンジン音がそれほど大きいわけではないのだが、なんとなく全体にごつごつする。バスに乗っている感覚というといいすぎかもしれないが、そんな感じだ。ただ、少しの間の移動には、リアシートも決して居心地が悪いわけではない。
途中で運転を交代。今度は運転席に座った。
前述のように、視線が高いので運転は非常にしやすい。視線だけ高い妙な不安定さもなく、車をしっかりと把握しながら走ることができた。アクセル、ブレーキはトヨタにしては固めの味付け。ここはダイハツ色が出ているのだろうか。ステアリングもやや重ぐらいで僕にはちょうどいい。
驚いたのは運転席側の音の静かさ。リアシートに比べると、断然前の座席のほうが音が静かで過ごしやすい。この差はどこにあるのだろうか。やはり荷物スペースの空間処理の問題なのだろうか。
信号が変わり、いざ出発。車重に対して1.5リットルのエンジンは少し非力なのかと不安に思っていたが、大人4人を乗せた状態でもしっかりと走ってくれた。アクセルを踏み込むと押し出されたり引っ張られたりするほどのトルク感はなかったが、思い描いているのにほぼ近い加速で反応してくれた。エンジンを回すとそれなりに音がしてくるが、低すぎず高すぎずなエンジン音なので、それほど嫌な感じはしない。
車高が高くても、カーブやコーナーで車体がふらふらする感じはなかった。4WDという影響か、何か特別な機能の追加でこうなるのかは分からないが、街のりでも安心して使えそうだ。あとは、実際に林道や山道(少しのオフロード)でどれくらい力を発揮するのかというところにかかってくるのだろうが。今回乗った感じでは、オフロードはもちろん、街乗りもOKな車というイメージは持てた。
以上が今回の感想である。
しかし、ダイハツも良くできた車を作るものだ。トヨタの車といっても恥ずかしくないレベルに仕上げられていると個人的には思う。
ただ、なぜダイハツとトヨタでは、アフターパーツなどの値段が異なるのだろうか。同じ製品なのに…。
Posted at 2006/02/12 11:49:43 | |
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試乗日記 | クルマ
2006年01月28日
先日の日記でわがまま勝手に言いたいことを書きまくった、三菱自動車の新型軽「i」。公言通り早速試乗してきたのでそのレポートをお届けする。
まずは、ディーラー店内に展示してあった車両の印象から--。
室内での展示ということもあったせいか、軽自動車のサイズを越えているような大きさを感じた。なんとなく存在感があり、悪くはない。しかし、同行した妻が衝撃の一言を…。「なんだかスマートににている…」。
そうか!どこか新しく、どこか見慣れた感じがしていたのはそのせいだったのか!
確かに、言われてみるとフロントマスクのデザイン処理やフェンダーの張り出し具合、リアスカートの雰囲気がスマートに似ている。もしかして、本来はこの車がスマートフォーフォーとして開発されていたのではないかとか、あらぬ妄想をしてしまいそうだ。
■雰囲気と車内空間は軽を越えた質感
それはさておき、展示車に乗り込んでみる。確かに室内は広い。軽自動車にしてはシートもしっかりと作ってあり、インテリアのデザインなども軽独特の安っぽさは感じられない。ATシフトもゲート式を採用するなど頑張っている効果で、とても上質感が出ている。
運転席から前を見ると、窓が広くて見やすい。死角となりやすいAピラーにきちんと小窓が設けてあり、運転のしやすさを考えているつくりだと思わせられた。フロント部分は流石にエンジンをつんでいないだけあって、ストンと落ち込んでいる。そのため、運転席から見ていると、目線とフロントウインドウの端の延長がボディーの端のように感じられるため車両感覚はつかみやすい。
ただ気になるのはワイパー部分。実は一本ワイパーなのだ。ベンツなどのヨーロッパ車に採用されているセンター部分から伸びるようにふき取ってくれるタイプではなく、1本で1/4の弧を描くようにふき取るタイプのようだ。実際にワイパーを動かしたりしたわけではないし、雨の日に運転してみたわけでもないので明確なことは言えないが、雨が降った場合は、どのように視界が確保されるのだろうか。購入を検討している方がいるのであれば、是非、雨の日の試乗もオススメしたい。
後部座席に移動して乗り込んでみる。リアのドアはやや小さめ。座面自体が高いから乗り降りにそれほど不自由はないのだが、お年寄りなどにはちょっと狭い気もした。また、リアドアの室内上部に設置されているアシストグリップ(握る取っ手)がないのが気になる。乗り降りするときに身体の支えとなるものをどこに求めればいいのかちょっと迷った。この程度の問題は慣れの問題なのだろうが…。
後部座席は前部座席に比べややクッション性が板っぽい感じをうけた。ただ、後部座席のシートアレンジが豊富な軽自動車やリッターカーにもありがちな感覚なので減点材料ではない。前部座席がしかりしているだけに、比較すると残念という程度だ。
後部座席はほどよい広さだ。劇的に広いというわけではないが大人が乗るには合格点だと感じた。ヘッドクリアランスもそれなりにあり、窮屈感はない。
トランクスペースは流石に狭い。これは軽自動車だから仕方ないのだろう。その点を加味すれば、標準点だろう。後部座席を倒すとそれなりに広い荷物空間が広がる。ちょっとした荷物を運ぶには耐えられそうだ。
外回りに目を移すと、意外と工夫が凝らしてあるのが面白い。フロント部分はエンジンがない代わりに、バッテリーとウォッシャータンクが配置されている。それ以外の空間はクラッシャブルゾーンとなっているようで、スカスカだ。車の前を開けるとガランとした空間が見えるのはなかなか斬新だ。
車の下側(裏)は、一面パネルで覆われている。なんでも、リアにエンジンをつんだことから、前面から冷たい空気を取り入れることが難しくなるため、車の下側(裏)の空気の流れを調整してリアのエンジンに送るようにしているとのことだ。なるほど。エンジンの熱対策としてもう一つ。ボディーのリア右側、給油口とは反対側の位置に、黒い丸が空いている。どうもそれがエンジンの熱排気口となっているようだ。火傷するほどの熱気は出ないのだろうが、もやっと暖かい空気がでてきたらちょっと驚きそうだ。
以上、ざっと見てきたが、やはり気になる大きな部分が一つある。MRとしたエンジンの位置だ。ほとんどRRともいえそうな、トランク部分にエンジンが置いてあり、蓋のようなものできちんと閉められているようだが少しきになる。トランク部分はほぼそのまま車内空間につながっているし、なによりも、後部座席のすぐ下にエンジンがある。騒音、振動、熱は、後部座席の人はどう感じるのだろうか。
■街乗りはトルクも問題なしだが、高速走行はエンジン音が不安
外観を見てきたところで、ディーラーの方が試乗を勧めてくれた。やはり乗ってみなければ車の良し悪しは分からない。ということで、早速試乗をお願いした。
試乗したモデルは最上クラスの「G」。外に用意された試乗を見ると、黄色ナンバーが貼り付けられており、実は「軽」だったことを改めて思い出させてくれた。室内で見るよりかはやはり小さく見えるが、隣にたまたま停まっていたコルトよりも背が高く、すらっとした印象があった。
運転席の座面は高め。運転はしやすい。アクセルを軽く踏むと、すすぅ~っと動き出す。ステアリングはやや軽めだが、最近ありがちな軽すぎるステアリングとは別物で、それなりに重さもあり安心してまわせる感があった。ブレーキも変な遊びや余韻もなく、しっかり止まってくれる印象だ。信号が変わってのスタートダッシュもそれなりにこなしてくれる。ターボは低めの回転数から効くように調整しているとのこともあり、わりと軽々と50km/hぐらいまでは加速できる。
足回りのセッティングは、柔らかすぎず、硬すぎず。なかなかだ。カーブでも高い車体を安定して走らせようと、足が踏ん張ってくれる感じがした。段差などの嫌な突き上げ感もあまりない。
ただ、やはりエンジン音は気になるところだ。運転席からは後ろの方でエンジンが聞こえるためそれほど気にはならないのだが、思いっきり踏み込むとターボ音と重なり、それなりに重厚な音が車内に入り込む。うるさくて喋る声も聞こえないというほどではないが、後ろに座っている人にはやや不快かもしれない。例えば、高速道路などで80km/hぐらいで巡航している時に、どれくらいのエンジン音が車内でするのかなどを考えると、予想以上に音が大きかったという人も出てきそうだ。買う前にはチェックしておいたほうが良い項目になるのだろう。
■「i」は都心在住の団塊世代にオススメ!?
今回試乗してみて思ったのは、この車は、実は都心に住む団塊世代に向いているのではないだろうか。
子供はすでに独立。普段、ゴルフなどに行くこともなく、趣味といえばカメラで風景を撮影。自分も奥さんも街中を運転することがあり、買い物にも車で出かけてそこそこに荷物を買い込むので、大きな車は必要ないし、できれば維持費も安く抑えておきたい。たまには奥さんと二人で近場の温泉に出向くが、ノンビリとしたドライブが中心。
自分の中ではこのようなイメージが「i」のユーザー層として浮かんでしまった。
是非とも三菱自動車にはこの「i」で頑張って欲しいものだ。
Posted at 2006/01/30 11:35:39 | |
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試乗日記 | クルマ
2006年01月09日
今年最初の試乗ということで、年末に銀座で見てきた日産のブルーバード シルフィのレポートをお届けする。
ファーストインプレッションは以前の日記を見ていただくとして、今日は乗り味、走りに関して書いてみよう。
本日試乗したのは、AXISという「ややスポーツ風にしたというモデル」とディーラーの方が説明してくれた車種。しかし、カタログを読むと「高級感と心地よさを兼ねそなえたインテリア&エクステリア。上質へとむかう。それがAXIS」とある。ディーラーの方、認識が間違っているようで違った説明をしているようだ。カタログのうたい文句にあるように、内装は革張りシートで専用のフロントグリルなどでややドレスアップしている感じだ。フロントグリルには日産のエンブレムがなく、どうやらトヨタなどに対抗して小さな高級チック車を目指したモデルというもののだ。
それはさておき、早速乗り込むと、やはりいい。5ナンバーサイズで、広すぎず、狭すぎず。ややシートが高い気もするが、ラグジュアリーセダンとしてならしかたがないのだろう。シートをあわせて、ミラーを合わせて、ステアリングを…。なんと、ステアリングは、上下しか動かない仕様だ。前後調節ができないのが残念。
エンジンをスタートさせると、思ったとおり静かだ。エンジンの振動もほとんどない。最近の車は音が聞こえてこないのが個人的にはちょっと不満だ。
さて、シフトをDレンジに入れ、フット式のパーキングブレーキを解除。するするっと走り出す。アクセルとブレーキの感覚は良い感じだ。ただ、ブレーキを踏んで止まった後、さらに踏み込めるような遊びがあった。急ブレーキなどで思いっきりブレーキを踏み込む時にやや不安を感じた。
走りとは直接関係ないが、ブレーキとアクセルのペダルがややセンターよりに配置されているような気がした。なかでも、ブレーキペダルがやや横長に作られており、右足で踏んでいると左側が余る感じだ。これは左足ブレーキを推奨するために大きくているのだろうか。
道を実際に走ってみて、一番気になったのがステアリング。最近の車に多い電動式ステアリングのためなのか、妙に軽い。右折や左折のときも軽すぎて自分には向かない気がした。まぁ、これはなれなのだろうが、車を操舵している感覚がなく落ち着かない。
次に、車の前後感覚が分かりにくいというのも感じた。フロントは妙に盛り上がってストンと落ちているので、なれないと車の角が分かりにくい。リアは特に用心が必要だった。駐車場でバックしてみたが、リアウインドウが狭いせいもあり感覚がつかみにくい。よくよく車のデザインを見てみれば、トランク部分が少し高くなっているので視界が悪いのは仕方がなさそうだ。これはリアバックビューモニターは必須機能として考えておいたほうがいいかもしれない。
足回りは、やわらかすぎず、硬すぎず。個人的には好みだが、長距離やワインディングを走ったときにどうなるかがちょっと気になる。
エンジンは回せばそれなりに答えてくれてよい感じだ。車重が軽いので、するすると進む。しかし、トルク感というか、アクセルを踏んでもグイっとくる感覚はなかった。シフトノブにスポーツモードというボタンがあったので試してみたところ、ややエンジンブレーキが強く利く感じに変わった。CVTのセッティングが変わるのだろうか。しかし、CVTなので、なんとなくギアが変わる感覚がなくて妙な感じを受ける。スポーツモードとか作るなら、ちょっとした小細工でもしてシフトショックを作ってあげてもいいのではないだろうか。
ということで、試乗終了。
今回の試乗では、「車の作り的には良いと思うが、パンチがない車だな」という印象を受けた。日産は女性に売り込んでいるようだが、確かにその路線を感じた。エレガントに車を乗りたいという、プチセレブを目指す女性には良いのかもしれない。
しかし、その裏側には、小型車だから、価格の安い車だから…、という日本車にありがちな悪い割り切りが見えていた。例えば、リアブレーキはドラムブレーキだった。他には、高級車にはあるオートクルーズコントロールは、オプションとしても用意されていない。どうして、小さな高級車的な発想ができないのだろうか。
あと、個人的な趣味にもなってしまうが、ぜひともブルーバードSSSといった昔の「走り」にこだわったモデルも出してほしいものだ。全体のデザインは好きなので、NISMOなどのエアロパーツや足回りなどでぜひともチューンアップしてあってもいいのではないだろうか。
Posted at 2006/01/09 23:44:38 | |
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試乗日記 | クルマ