車検の日程相談を兼ねて、ディーラーに行ってきた。
すると店内には人だかり。普段あまり人がこない店舗なのに、なんだかわさわさしていた。
車検のための入庫日程を調整して、早速僕も展示されている3シリーズを眺めたり乗ったりしてみた。今乗っているE36よりも大きくなっていて、かつての5シリーズと同等という話を聞くと、なるほど、なんだか大きい気がする。しかし、室内に置いてあったせいか、なんとなく大きさを感じない。
そんな感じでいろいろいじっていたらディーラーの人が試乗車を用意してくれた。320のノーマル仕様だ。もちろん試乗。
第一印象は、静か。エンジンをスタートさせても、何か物足りない。最近の車は“静か”なことが重要視されているようだから仕方がないのだろうが、「これから走るぞ!」という感覚がなんとなく薄れてしまう気がした。
そして走り出してみて感じたこと。それは“重い”ということだ。まぁ、今乗っているのが1.8リッター4気筒のE36なので、それと比べると当然だが。トルクとかは確実に上がっているだろうし、運動能力もはるかにE36より高いのだろうが、なんとなく、“走りの車”でなくなってしまった気がした。いわゆる“高級車”なんだろうか。
実際に走らせてアクセルを踏み込むと、それなりにエンジン音が聞こえてくる。どこか上品な“ひゅーん”という音だ。これはこれで悪くはないだろうが、きっと日本の路上ではそれほど楽しめる状況はないだろう。
しばらく走って思ったのはやはりサイズ。というか、大きくなっているはずなのに、あまり大きさを感じないのだ。これまで、日産自動車のフーガや、トヨタ自動車のクラウンなど、大型サルーンにも試乗したが、その時は“でかい”と感じた。しかし、ニュー3シリーズはそれほど感じないのだ。一体何が違うのか。室内空間の作り方の違いなのだろうか。日本車は極力大きく広く作っているのに対し、ドイツ車は必要なサイズでの広さを確保しているから、妙な空間による広いような違和感というのがないのだろうか。これは推測だが。
近場を軽く流して、試乗終了。乗った感じは「悪くない」ものだった。しかし、価格に対する機能はどうだろうか。一番下の320だと、やたらとオプション装備として機能がそぎとられて、基本的なものしか残っていない。単に機能を削って安くしましたと言われているようで、なんだかいい感じは受けない。ディーラーの人は、標準装備の説明をして、「E46よりも○万円安くなった換算ですよ」と勧めてくれるが、僕にはどうも“ぐっ”とくるものがなかった。価格も300万円後半だし、E36を手放して乗り換えるには、何かひきつけられる魅力がないと感じてしまう。
そもそも、自分の体格が小柄で、もともと小さな車が好きであるということを考えると、かなり偏った印象なのかもしれないが、E36から乗り換えるならニュー3シリーズよりも1シリーズの方が適しているのかもしれない。
機会があれば是非1シリーズも試してみたいものだ。
Posted at 2005/05/15 17:48:07 | |
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試乗日記 | クルマ