チビ

実はネコ好きです。

この写真のネコは今はもう亡くなっていますが、自分がはじめて飼った「チビ」です。

中学校のとき公営住宅（ペット禁止）から一軒家に引越してすぐにちょうど友達の家で産まれたこのネコをもらってきました。

写真ではわかりにくいですが、オスでタマタマに向かって白い矢印みたいな模様があって見たときかなりおかしかったです。

まだ少し親から離すのが早かったようで、注射器で牛乳を飲ましたりして最初は大丈夫か不安になりながらでした。何日かすると自分で牛乳も飲める様になりしっかりと歩くようにもなって安心しました。

しばらくして大きくなると最初は家の中で飼っていましたが田舎なんで外にも出す様になりました。自然がいっぱいなので自由奔放に育ち、他のネコと喧嘩してキズだらけで帰ってきたり、１週間くらい帰ってこなかったり、帰ってこないなと思っていたら何キロも離れた所まで行っていたりと半分野生でした。またある時は農薬を撒いたばかりの田んぼの水を飲んで腰が抜けて下半身が動かなくなり死にかけた事もありました・・・。

自分は高校卒業後、札幌の専門学校に通うのにアパートで１人暮らしをすることになったので実家で飼って貰う事になりましたが
その時は寂しい気持ちで一杯でした。

その後、両親がかわいがってくれて月日は経ちました。数年後、突然いつもあまり電話をかけてこない父親から電話がきて「チビが２ヶ月以上帰ってこない」と・・・。もうネコにしてみると高齢だったので覚悟はしてましたが、その事を聞いて涙しました。

そして車に轢かれたとかではなく、老衰であって欲しいと願いました。

それからしばらくして、実家の近くの牧草の倉庫で安らかに眠っているチビは発見されました。

最後の願いは・・・天に届いたようです・・・。