スカイラインと言えば、サーキットの活躍がクローズアップされるが、オーディオ好きであり、優れたドライヴァーとしても毎日ドライヴィングをしていた
櫻井眞一郎 氏 のアイディア溢れる新兵器たちも見逃せないのだ。
パワー競争の申し子の様に言われる
R30スカイラインだが、そのR30にも現代では必要不可欠な装備が散りばめられていた。
まずは、オーディオ好きで有名だった櫻井氏ならではの
世界初の装備がある。
ダイバーシティ・アンテナ だ。
先代の通称
「ジャパン」と呼ばれたC210では、オプションだったが
Technicsを採用して、オーディオファンの感動の涙を誘った。
当時から(今でも)
Technics信者である僕は、もうそれだけで、走らない、鈍重・・・などと酷評された
ジャパンであるが欲しい・・と思ったモンだ。
カワイイ!?のは「サブ」と「メイン」なんていうインジゲーターが付いていて、今、どのアンテナで受信しているかが分かるようになっていたのはご愛嬌だ。
さらに今度は
タイアのスカイラインの真髄・・・櫻井氏は、スカイラインの開発を進めるに当たって、当時の
運輸省と激しくバトルを繰返した事は意外に知られていない事実だ。
今となっては馬鹿げたハナシだが、
ラジアルタイアや
アルミホイールが当たり前のように履ける様になったのは、実は櫻井氏の働きかけであったのだ。
だから
アルミホイールを標準で採用したのがスカイラインが最初だったのだ。。。
初物 スカイラインって始めてが多いんですよ!
http://carlife.carview.co.jp/User.asp?UserDiaryID=916715
その
タイアのスカイラインのR30のトピックが
テンパータイアの採用と、なんとそれだけでなく、そのスペアータイアの空気圧のチェックが出来るようになっていたのだ!!
しかし、そんなスカイラインの栄光の装備たちの中にも、確かに便利なんだけど、よく考えてみたら・・・という装備もあった事も事実だ。
それが・・・
傘入れ兼用ドアポケット だ。
R30
乗りなら至極有名な装備?なのだが、これは一度使うと本当に便利な装備なのだ!
若干傘の長さに左右される嫌いはあったが、ドアポケットの先の運転席側の足元のサイドボードには、傘をドアポケットに入れた時に、傘の先が干渉しないように
「逃げ」まで入れてあるのだ!!
そして当然だが、ドアポケットに入った「雨水」も室外に排出されるようになっていた。
これは、まさに毎日クルマを足として使う
櫻井氏ならではのアイディア装備と言えるだろう。。。
しかし・・・
傘入れとして使うと、本来のドアポケットの機能が使えない・・とか微妙な使い勝手の問題から、R31では廃止されてしまった、日産お得意の
忘れてください装備のひとつにもなってしまったのだった。。。
クルマは愛だ
のキャッチで一世を風靡したR30スカイライン。。。
そのキャッチが、ただの謳い文句だけでなかった事は、これらの装備たちからも伺い知れると僕は思うのだ。
今のスカイラインは、やたらと「走り」だの「豪華絢爛」さを謳いあげているが、こうした実は目に見えない工夫や、デザイナーの優しさが、本当のスカイラインの真価であったという事を、今の日産の連中は思い出して欲しい・・そう思うのだ。。。
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スカイライン | クルマ
Posted at
2006/07/23 13:37:43