新宿 高層ビルと警察の狭間で 760円で トンカツ が・・・

　新宿の新宿警察署の裏にある路地。

真横は高層ビルの「新宿アイランドタワー」がそびえる一等地に、そのトンカツ屋さんは存在する。

　僕が初めて行ったのが ２００６年か２００７年だったと思うが、仕事で 「アイランドタワー」 に行った後、所要を済まると、丁度お昼前と言う事で、サクッとマックでも食べて次に行こうかと思い立ち、何時もは通らない新宿警察の裏を通ってショートカットしようと初めてその路地に入ったのだが・・・


何時もは通らない路地に入って、ショートカットしようと思ったのが事の始まり

　まさに裏路地と言う風情で、雑多なテナントが並んでいたのだが、そこに 「トンカツ」 の赤い幟を発見。


まさに裏路地と言う風情の景色なんだが、そこに「とんかつ」の赤い幟を発見してしまった。

　こんなところに 「トンカツ屋」 があるのか！？と思いつつ、お店の前に来ると、


パッと見た目、床屋か不動産屋みたいな外観だが、間違いなく「トンカツ屋」さんだった（笑）

外観のパッと見た目は、床屋か不動産屋か！？という風情だったのだが、出入り口のドアの横に、何気なくぶら下がっているボードに目が釘付けになった！！

「ランチタイム　とんかつ定食　￥７６０」

裏路地とは言え、こんな新宿の一等地で、￥７６０はかなり安いなぁと思いつつ、まぁ、よくある ランチタイム・スペシャル の厚さの薄いペラペラなもんだろう・・・なんて思ったのだが、


今どき都内で￥760で とんかつ定食 が食べれるなんて・・と正直思ったのだが。

どうせ ハンバーガーのセット を食べるつもりだったんだ、あと百円玉を何枚か足せば、ペラペラだろうがジャンクフードよりましだろうなんていう軽い気持ちで食べて見る事にした。

　店内は開店直後だというのに、ほぼ満席で、雰囲気は至ってどこにでもある トンカツ屋 という風情だったのだが、すでにオーダーが済んで食べている人の皿を見て驚いた！見た目、そこらで売っている ￥１，０００ 前後のトンカツと変わらない厚みと大きさのカツがお皿に載っているではないか！・・・いやいや、あれはランチメニューではない可能性もと疑いつつ

「カツ定 ランチで！」　とオーダーした。驚いたのは、厨房でキャベツを機械では無くおっさんが手切りでサクサクという感じでは無いがザクザクとダイナミックに刻んでいた事だ。
最近は、どこにってもキャベツなんて機械でウィ～ンと刻んでいる所が多いのに・・・

そして出て来たのがコレ。


大きさと言い厚みと言い、これで￥７６０は無いでしょう！？というクオリティ。

店内が混んでいた事も有って、マジマジとピントを合わせてなんてできなかったせいもあってピンボケ、露出不良なのはご容赦頂いて、大きさと言い厚みと言い、これで￥７６０なのかという立派なのが出て来た。

これに定食で定番の、漬物にご飯、味噌汁が付くのだ！

サイズがあっても味はねぇというパターンも考えられるので、急いで真ん中の美味しそうな部分を箸でつまんで口に放り込むと、これが、まとも以上のジューシーさに味の濃さに驚いた。

家族経営なんだろうか、よほどトンカツが好きで趣味でやっているのだろうか、これを￥７６０で提供するなんて凄い事だなんて思いつつ、それ以来、新宿に来た際には、「弁けい」が重要なコースとなったという次第なのだ。

たまに、ちょっと揚げ過ぎだとか、手切りのキャベツの大きさが不揃いで、巨大なキャベツや大き目の芯が入っている事も有るが、この値段を考えたら文句は言えないだろう。

何気なくショートカットしようと入った裏路地で、見つけた秘密基地という、十年近く通っている僕の穴場ランチスポットが、新宿 「弁けい」 なのだ。

後でアイランドタワーで働いている知人に聞いたのだが、「あそこは新宿署のご用達で、いつも関係者がウヨウヨいる」なんて笑っていたが、そう言えば、どの客も ガタイが良くて、一人女性客も多いのはもしかして！！なんて感じている次第なのだ。