
以前、ハイゼットに鮮烈な黒(ブラックマイカメタリック)と、ブルー(ブルーマイカメタリック)が登場した話はしたが、それからますますボディカラーは増えて実ににぎやかになってきている。
昔は軽トラなんて、乗れてナンボだったのだが、今は軽トラも「選ぶ」時代へと進化したのだろうか。
そう言えば、2~3年前から海外で「軽トラ」の人気が・・・なんていう話も聞くようになって、さらに狭い日本の国情と、農作業などでの使い勝手も良さもあって意外にメーカーも軽トラ造りに熱心になってきたような気がするのだ。
特仕 ハイゼットに特別仕様出た!
→ https://minkara.carview.co.jp/userid/124785/blog/31974320/
ハイゼットと言えば、OEMで供給されている「トヨタ ピクシス トラック」もマイナーをして「選べるカラーパック」なんて言う仕様が登場した。
ダイハツとくれば、永遠のライヴァルであるスズキにも歴史のある軽トラ「キャリイ」なんだが、こちらも、「ハイゼット」ほど種類はないが、これまでの軽トラに無かった、やはりブラック(ブルーイッシュブラックパール3)や、派手さはないが渋めのブルー(ノクターンブルーパール)が用意されている。
ライヴァルのスズキ「キャリイ」のブルーは渋めの「ノクターンブルーパール」が僕的にはお勧めだ。
しかし、僕的に気になっているのが、ボディカラーは良いのだが、基本的なデザインが、最近の国産車と同じで、面構成で勝負しているのではなく、完全にプレスラインによって線の切り返しで個性を出しているのが残念だ。
他所と違ったデザインにしたい、ここもあそこも・・ち弄り倒して奇妙奇天烈なデザインになった「ミライ」これが先進のデザインとは日本人の美的感覚も地に落ちたものだ。
それを考えると、まだまだホンダの「アクティ」の方がよっぽど、基本的なディテールで勝負してきているので、デザイン的には前記の2車より勝っているように思うのだ。
まぁプレスラインは多めだが、それでも基本的な面構成で見せようという意思が見える ホンダ アクティ
昔は昔はと言うと、口の悪い年長者だと言われかねないが(笑)、かつての軽トラは、かなり個性があったような気がする。
例えば、マツダのポーターキャブだ。
初期型のポーターキャブは、最小限のプレスラインで、面構成でデザインを勝負していた。その中でよそとは違うチャームポイントも・・・
特に初期型は、シンプルな造形なんだが、特にヘッドランプ周りの造形で、一度見たら「ポーターキャブ」だと鮮烈な印象を与えてしまう。。。
たかだか、ヘッドランプ周りの造形で、これほどインパクトを与えるなんて、まったく凄いモノである。その辺りは、当の東洋工業も心得ており、
ポーターキャブのチャームポイントの、目の周りをアップにした「取扱説明書」。これだけでポーターキャブと分かる!!
取扱説明書の表紙には、なんと全体の写真ではなく、ヘッドランプ辺りのアップの写真を使っていた。
かつては、完全な仕事クルマで、快適性とかお洒落感を感じる事の少なかった「軽トラ」も、安価で気軽の使えるトランスポーターとして、意外と言っては失礼なんだが、数が出て、それに追従するように各メーカーも、見栄えという点でも頑張るようになった。
かつては、使える軽トラと言えば「サンバートラック」が有名だったが、
リヤエンヂンならでは、軽トラの弱点である駆動力不足が無く耐久性の高さからサンバートラットは人気だった。
今や車種も減り、ある意味で競争が激しくなり、軽トラの様子も意外に面白くなってきている。
後は限られた寸法で、如何に個性あるデザインを完結させるか、ある意味で日本車のデザイン力を垣間見ることができるのが「軽トラ」ではないかと僕は思う次第なのだ。
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2016/10/30 15:04:10