ブログを始めて、過去の歴史がだんだんと色褪せている事に気付いた。
私ひとりではどうする事もできないが、せめてこのブログを読んで頂いた方々にはこういった日本車の歴史があった事を伝えたい・・と思い、これから徒然であるが、過去の歴史にも触れてゆきたいと思うのだ。。
もちろん、本家の
復活!ブルーバードでも、もっと詳細に伝えて行きたいと思うので、ぜひ応援して欲しいと思うのだ。
さて、今回は有名でありながら、ハコスカことKPGC10 GT-Rの50勝目がどんな様子だったかをブログしたい・・・
'72年3月20日
前日の晴天が嘘のように荒天模様の富士スピードウェイ。
まさにバケツをひっくり返した・・という形容が当てはまる豪雨と、風速18m/secという強風が富士の裾野を襲っていた。。
予定の時刻になってもその豪雨と強風は止む事が無く、どんどんとスタート時刻はずらされて行った・・
その間にも、水はけの悪い富士のコースは雨水が溜まり、正面のストレートでも水深は10mmを超えようとしていた。。
時刻は15時を過ぎたがスタートできない・・・
その間にも、トヨタやマツダのプライヴェート・カーの中には強風でドアのヒンジが破壊されて出場ができないクルマが出てきた。。
15:10分、オーガナイザーから周回数は20周から15周に短縮する通知がなされ、レースは始まったが・・・
深くなったコース上の水膜に足を取られて、一周目を終える頃には多くのマシンが姿を消していた。
7周目、その危険な様相からオーガナイザーから15周からさらに12周に短縮される通知がされたが・・
そんな悪天候中、高橋国光と久保田洋史のGT-Rは確実にライヴァル達を引き離して行った。。
その時のラップタイムは
2分40秒台。。
ちなみにGT-R以外のロータリー勢のラップタイムは3分20秒であった事から、いかにGT-Rのスピードが異常であったかがお分りになるだろう・・
15時45分・・・
高橋国光のGT-Rは、川と化した富士のコースを強烈な水しぶきを上げてゴールした!!
その時は、ますます豪雨がひどくなり、スタンドの観客も避難するような状況であった。。
高橋国光 スカイラインGT-R 周回数12周 タイム35分34秒88・・・
なんと二位以下は、その余りにも酷い豪雨と強風の為に、タイムが計測ができなかった・・という前代未聞のレースであった・・・
そんなレースを私たちは、直接体験でき、それがスカイライン神話となったのだ・・・
レースに出ないスカイライン、過去の栄光にすがった姿を正直、にがにがしく思っていたが、R32になりGT-Rが復活した時には、どれほど嬉しく思った事か・・
かつて日本で、これほど熱くレースされていた事を、私は伝えて行きたい・・・
シリーズ ロータリー VS GT-R
「運命 GT-R 50勝とロータリーの逆襲」:
https://minkara.carview.co.jp/userid/124785/blog/303382/
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Posted at 2005/05/01 12:40:25 | |
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