北米の日産で二番目に売れている「セントラ」がモデルチェンジされる。
もったいぶらないで言うが
Cプラを使った大きなクルマへと大胆に変身する。
現行型は国内では生産中止になったB15であったが、内装がチープだの、旧態依然だの小さ過ぎるだのと散々言われていたが、それでもSE-Rの様なホッテストヴァージョンもあり、結構な人気を博していた。
過日、マスコミに新しいセントラが公表されたが、まぁその評価はまっぷたつに分かれている。。。
このセントラ2004年に基本デザインが完成して社内プレゼンが行われたのだが、実はそのプレゼンではデザインが
NGとなった。
余りにもデザインが奇抜すぎてダメになったと僕は聞いている。
実は、ご存知の通り北米でも日産は販売で苦戦をしており、どうしても失敗は許されないのだ。だって、北米の日産の工場では、余りの販売不振で、約一週間工場の生産を中止したくらいなのだ・・・
それでは、デザインし直させた中村史郎曰く
「消費者に受け入れられるクルマになった」、
さらに続けて
「デザインが魅力的になってセントラはようやくアルティマに追いついた!」
と豪語した新しいセントラがこれだ・・・
正直に言おう・・
公表されて、北米のメディアや個人、日産フリークの板などを、ヤフーやインフォシークの翻訳で眺めてみると・・・評価がまっぷたつに割れている。
大まかに言うと、マスコミは「先進的になった」、「これでシヴィックにも内装外装が追いついた」、「米国人が乗れる大きさになった」・・などと、書き立てているが、これが個人などのブログなどを見ると、殆どが「カッコ悪い」、「クエストの二の舞だ」・・などとイマヒトツ芳しくない評価が目白押しだ。
「クエストの二の舞」とは・・・
2004年だったと記憶しているが、日産が北米のミニヴァン「クエスト」をモデルチェンジしたのだが、あまりにも奇抜なデザイン、特にインテリアのデザインに、さすがの米国人も拒絶反応を起こして、程なく日産お得意の大々的な
整形手術が行われて、ようやく売れるようになった・・・という事例だ。
エクステリアは、最近の日産車を見慣れている僕は意外に抵抗が無かったが、さすがにインテリアのセンスには疑問を通り越して
嫌悪感を催してしまった程だ・・・・
こりゃいくらなんだってユーザーを小ばかにしている!そう思ったくらいだ。
それで敢え無くマイナーに追い込まれて焼き直ししたのが上の画像だ・・・。
中村氏曰く、日産のデザインのアイデンティを確立し、一貫性を持たせたと自画自賛しているが、僕はこの発言に大いに疑問を持っている。
確かに、デザインのトレンドには一貫性が出たが、下手をすると、どれもこれも似た様な姿形で、コピー機の縮小拡大を使って伸ばしたり縮めたりした・・とも受け取られない、大きさや、そのクルマのクラスのトレンドを考えない散切り的なモンだともいえる。。
確かに斬新なデザインになったが、どうも細かい部分のディテールに拘り過ぎて、全体を見ると大味な様な感じがしてならないのだ。。。
そろそろ、中村氏が来てからの日産のデザインの評価を冷静に下す時期に来ているではないだろうか!???
まぁ、セントラは北米のディーラーが、売れセンが無く困窮している時期に出てくる久々の新車なので、血眼になって売るだろうからソコソコは出そうだが・・・
これまで賞賛の嵐だった、ゴーン体制を含め、もっと落ち着いて日産というメーカーの今と未来を考えないといけない時期になっているのでは?と思うのは僕だけだろうか????
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Posted at 2006/07/13 10:44:19 | |
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