最近のクルマを見ていて、どうもテールランプにこだわったクルマが少ないように思える。。
形そのものにこだわったクルマは、たくさんあるが、レンズカットにこだわったクルマは少ない。
僕がいつも感心するのが、もはや絶版車になった「ルネッサ」などは、本当に考えに考えられたレンズカットがされて、ブレーキランプが踏まれた瞬間「ハッ!」としてしまう。。
R34スカイラインのセダンのテールランプも、形状は大味だが、レンズカットが精細で、こまかいカットが放射状になっていて、前にR34が走っていると、ブレーキを踏むのが楽しくて仕方が無い。
一方のライヴァル、トヨタだが、先代のクラウンも「和紙カヴァーのランプ」の風情を出すために、まるで和紙を一度丸めて、それを手で丁寧に引き伸ばしたような、シワシワ模様のレンズカットを使っていたが、これは正直、僕は美しいとは思わなかった。。。
確かに着想はすばらしいのだが、やはりプラスチックという硬質なモノで、和紙の柔らかい光が透過する様子は再現できてなかった・・様に思えるのだ。
しかし・・・同じ思想でデザインされた「テールランプ」を持つ「プログレ」なのだが、もしかすると、このクルマの「テールランプ」は、国産車で一番気を使ってデザインされたモノかもしれないのだ。。
皆さんは、「プログレ」の後ろ姿を見てお気づきだろうか?
「テールランプ」の「折り返し」や「フチ」の「スジ」が無いことを・・・
「プログレ」を後ろから見ると、「テールランプ」が端から端まで、満遍なく均一に輝いているのだ!
これは、レンズ部分の「フチ」などを、組み立ての際に、外側は、ボディの内側にオーヴァーラップさせて見えなくさせて、内側はトランクのリッドを「フチ」に被せて見えなくしているのだ・・・
ムク材からの削りだしのウンカーレバーといい、この手間暇かかるテールランプの処理と言い、中途半端と言われるプログレだが、実はトヨタの本気加減は半端でない事が分かる。
そうそう、マツダは最近キラキラとした「ユーロテール調」のテールランプが多いが、残念ながら独創性とか先進性は認められても美しさはどうかな??と感じている。
しかし・・・こんなテールランプごときに、あ~でもない、こ~でもないと考える徳小寺は、やはり神経質なのであろうか?
まぁ・・クルマのデザインを単純に楽しみたい・・・と思っているだけなんだが。。。
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Posted at 2006/09/26 11:14:01 | |
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