1982年のサファリラリーは日本車にとって、ある意味で面白いラリーだった。
優勝は日産のPA10でドライヴァーは名手「メタ」であった。
その他にもスバルから「レオーネ」が出場し、ダイハツからは「シャレード」が出場し、その他多くの200Pを超えるワークス勢に立ち向かっていった!
その中でも異彩を放ったのが・・・英国からやってきた1300 cc のツゥードア・セダンのカローラだ。
「ミドルセックス・カウンティ・オートクラブ」から出場したカローラの目標は「完走」というモノだったが、現地では結構な声援を浴びていた。
そんな慎ましい彼らの目標も、「カーブレイクラリー」の異名を持つ、過酷なサファリロードの前では適うはずも無かった。
しかし3台中1台は、しぶとく生き残り、最終レグまで這い上がったが、ここで意外なクルマに追い回され、遂にリタイヤへと追いやられてしまった。そのクルマとはダイハツの「シャレード」であった。
993 cc の排気量ながら、コンパクトなレイアウトによって、侮れない実力を秘めていた。
その「シャレード」に追われ、ついにカローラも戦線から離脱したが、「シャレード」も決して無理をしていた訳ではなかった。
なんたって、散々回しても燃費は 「8KM/L」 をキープし、競技中に交換したショックは 3台で4本のみ という、軽さは最大の武器である事が生かされたクルマであった。
その結果がこの広告だ!
軽さは最大の「武器」という言葉どおりのサファリマシンであった。
そうそう、この年のサファリには二台の910ブルーバードも出場していた。
飛翔 910ブル、サファリの舞う!!
https://minkara.carview.co.jp/userid/124785/blog/239884/
残念ながら完走に至たらなかったが、610ブルーバード以来の存在感を我々に示してくれた!
このサファリロードを
飛翔 する910の勇姿は、まさに格好が良いとしか形容できない姿だ。
大いに盛り上がった82年のサファリラリー。。この後しばらくして、ラリー界はハイパワー4WDへと移行して、それを持たざる日産は衰退し、逆にレオーネでノウハウを蓄積したスバルは「レガシィ」でその才能を開花させた。。。
栄枯盛衰というが、まさにこの年からのサファリラリーの様子は、今振り返れば、ラリー界の戦力と歴史の縮図の様な戦いの場であった様に思うのであった。
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Posted at 2007/10/07 10:10:38 | |
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