サティオ湘南 の「相模原店」にエクストレイルの20GTが入ったと言う事で、いそいそと行って見た。
まだ、ナンバーが付いていなかったが、サファイヤ・ブルーの20GTがR16に面したエリアに佇んでいた。
「GT」と名乗るからには、それなりの・・・という事で、まずは「127kW/3750min-1」、「360N/2000min-1」のエンヂンを拝む事にした。
いつものエクストレイルのフロントフードを開け、国内の日産党には馴染みの無いエンヂン呼称の「M9R」4シリンダー、ヴァリアブルノズル式過給器付きエンヂンを眺めてみた。
第一印象は「コンパクト」である。
かつてのディーゼル・エンヂンの「ゴツイ」「重い」という雰囲気は無く、黙っていれば「ガソリン・エンヂン」と言っても分らない外観である。
ナンバーがまだ付いていないので、試乗はできなかったが、エンヂンの始動は可能であったのでキーを捻って見る事にした。
さすがに「バランサーシャフト」付きとはいえ、音までは消せないのは分っていたが、アイドリングの状態ではそのエンヂン音とかすかな振動でディーゼルであることを主張していた。
ただ、一度ガスペダルを踏むと、間髪入れず回転計の針が跳ね上がり、2000min-1を超えると「バランサーシャフト」も効いて来るのだろう、ディーゼルを払拭させる静粛性と低振動性が際立ってくる。
しかし「バランサーシャフト」の存在は偉大である。
もう30年以上昔、三菱が「サイレントシャフト」の名称で実用化して以来、あのポルシェまでもが採用しているのだから画期的な発明であったのだろう。
仕組みは極簡単なモンだが、今回の「M9Rエンヂン」の成功もこの「バランサーシャフト」無しでは在り得なかったと思うのだ・・・・(閑話休題)
さて、エクストレイルに話題を戻すが、盛んに論議されているのが現在は「6MT」しかラインナップされない事だろう。
この6MTだが、少々トラベルは長いものの、コクリコクリと入る節度感は、なかなか気持ちの良いもので、渋めのフィールが多かったかつての日産車のそれよりは十二分に楽しめる素養を持ったモノだと僕は感じた。
ATが主流の現代だが、過給器付きディーゼルの絶大なるトルクがあれば、MTビギナーだって、久しぶりMT者でも、発進や坂道での出だしに苦労する事は無いだろう。
さらにガソリンと違って、ディーゼルは粘りもあるので、渋滞などでも「ズボラ」な運転ができ、AT並みと言っては語弊があるだろうが、半ATくらいの負担で楽しめると僕は考えている。
まぁ、この点も来週以降ナンバーが付けば、トコトン試乗して確認してみるつもりだが・・・
最近は日産車のと言うより、三本翁を超えた理論派と言われる
みやこし様 も触れていたが、「GT」という呼称に日産の意気込みと考え方が表れていると僕も思う。
どうも日本では、単純な高性能車が「GT」と捉えられているいる感じだが、古くはC210スカイライン、そう「ジャパン」に設定されたLD28の「280GT-D」の様に
快適に長距離を、大人四人とその荷物を満載しても走破できる高速クルーザーという観点からは、新時代のディーゼルは的を得ていると思うのだ。
もちろん、ディーゼル特有の低速域からの強靭なトルクによる、ヨンクとしての走破性の向上もそうだが、今度のエクストレイル20GTの場合には、それプラス快適な高速長距離移動も出来る、真のマルチパーパス・ヴィークルの様に感じている。
確かに300万というプライス・タグは、お高い様に思えるが、ガソリンとの燃料価格差や燃費の差額で、意外に短い期間で「元」が取れる様に思う。
色々な意味で、今度のエクストレイル20GTは面白いと思っている次第だ。
これから、この「M9R」エンヂン搭載車が増えてきたら、これはこれでかなり面白い事になるのではとも・・・
ナンバーが付いてからの試乗が待ち遠しい今日この頃なのである。
Posted at 2008/09/16 06:34:40 | |
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