強烈な個性は時として、外しの文化として大いに受け入れられるが、大半は大衆に受け入れられることなく消えて行く事が多い。
欲張ったコンセプトや、他と違うモノをという思い込みが、あらぬ方向に行ってしまい、後になって
「どうしてあんなものを」
という話題になってしまう事が往々にしてある。
クルマの世界もそうだ。人と違ったモノ、それまで相容れなかったコンセプトを、敢えて融合させ、とんでもないクルマが出来てしまったという例が古今東西存在する。
僕が最近これはどうしたモンなんだ!と感じた一台が
「シヴォレーSSR」 だ。
この SSR は、2003年から2006年の4年間の間だけ作らた一品で、エンヂンは
発売当初は 5.3 L V8エンジンを搭載し、300ps/5200rpm、トルク42.8kg-m/4000rpm のクソ馬力を発生していた。
それを四速オートマで後ろ脚を駆動していた。
ところが、売れないクルマほど、メーカーは情熱を注ぐという不思議な法則に従って、2005年になると、コルベットのエンヂンでもある、LS2エンジンに変更され、390ps のどうしようもない馬力を路面い叩き付ける仕様に至った。
しかもだ、六速マニュアルまでも追加され、お前はトラックなのか?スポーツカーなのか?という奇妙奇天烈なクルマのスターダム街道まっしぐらの道突き進んだ。
ボディサイズは意外に小さく、4862×1996×1631ミリ、ホイールベース2946mm で、脚回りが、前後異形サイズとなりフロントが:255/45HR19、リア295/40HR20という、これまた巨大なシューズを履いていた。
そんな SSR の貴重な動力性能を示すデーターが残っていて、
ロードテスト(CAR & DRIVER)
⇒http://www.caranddriver.com/reviews/chevrolet-ssr-short-take-road-test
このテストで最高速はなんと 200 Km/h をラクラクと超えていた。
この一体シヴォレーは何を造りたかったのか分からない SSR も、やはりというか、恐ろしいくらいのパフォーマンスを持ってしても人気を得ることが出来ず、四年の生涯を閉じてしまった。
以前、クルマのデザイン・ワースト・100 というブログをUPしたが、そこに SSR が出ていないのが非常に残念に思う次第なのだ。
悪百 世界のデザイン・ワースト100Car って!?
⇒https://minkara.carview.co.jp/userid/124785/blog/10201744/
Posted at 2013/09/22 11:50:16 | |
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