先代のデミオを借りて市街地から、家族を乗せての山坂道を含む約63Kmを共にした。
相変わらずクイックで街乗りや、山坂道を気持ちよく走り回った。限界性能がちやほやされている昨今だが、いやいや、普通に乗って、これだけハンドルを回せば、これだけクルマが向きを変えるという、当たり前の事が当たり前に出来るクルマと言う事で実に気持ちの良いドライヴだった。
ただ惜しむべくは、どんなに躾の良い CVT でも、MTで育った僕には、いまひとつ右足の動きとクルマ、いやエンヂンの高まりが一致しない事が残念で仕方なかった。
そして、何より先代のデミオで引っ掛かったのが、しなやかさの無い足回りだ。
実は、昔からマツダの欧州仕様によくあったのだが、固すぎる、いや、抵抗感の強いダンパーに対して「これではトラックだ」と言う様な評論があった。特に欧州で売れ始めた BD ファミリア でもよく言われていた。
綺麗な路面では日本車離れした操縦性・・と言われていたBDファミリアだが、悪路では固すぎる足回りに非難が多かった。
もう少し、先代のデミオにも、そうした足回りのしなやかさがあればもっと感性に響くクルマになっていたのではと思ってならないのだ。
普通に走るには、まったく CVT 任せでいいのだが、やはり元気に走るとか、エンヂンの回転の上がり下がりを活用した粋の良い走りを楽しむためには、やはり「SSモード」は必須で、回転が高めにキープされて実に面白い走りが堪能できる。
まさに軽い事は何物にも替え難いアドヴァンテージだと言わんばかりに、山坂道では上りを苦にせず、下りではグィとエンブレが掛かる。
小型軽量コンパクトは良いなぁと再確認できた。
そんな官能に任せた走りをすると燃費が気になるモンなんだが、結果。
走行距離63Kmで、6.79 L をデミオは飲み込んだ。燃費は 9.3Km/L 。
走行距離63Kmで、6.79 L をデミオは飲み込んだ。燃費は 9.3Km/L 。
コンパクトカーなのに 10Km を超えられないのかという声が聞こえそうだが、おそらく同じセクションを同じようにアクアやプリウスで走ると、意外に同じ様な燃費になるはずだ。
だからと言って、先代デミオを手放しに誉める訳にはいかないのだが、正直、クルマを運転する気持ちよさと懐具合は比例しない現実に少々興ざめしてしまったのだが。
さてさて、最後に燃料口のリッドフェチとして、先代デミオを見て見ると。
外した燃料キャップは、リッド裏のフックに引っ掛けるタイプ。ブラブラして僕は嫌いだ!
燃料キャップは、リッドの裏にあるフックにぶら下げるタイプだった。
フエールリッド・フェチの僕としては、このブラブラキャップは、どうしても生理的に許せないモノだ。できれば、リッドの裏にキッチリとキャップを固定できる、現行型と同じモノに是非最初から採用して欲しかったと思って止まないのだ。
走りの良さや、限界域では無く、通常の走りの場面での気持ちよさを優先して、割切りで人気が高かった先代のデミオ。
それに、上質さを加味した現行デミオの戦闘力は、想像に難くないものだと感じた次第だ。
Posted at 2015/02/14 22:18:06 | |
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