僕が子供のころは、田舎に住んでいたせいもあるのだが、ウナギが時々、近所の川に迷い込んでくる事も有って、そんな時は秘密の方法でGETしていたモノだ。
買っても値段も今の半分以下で、気軽に食べる事の出来る食材だったのだが、今では乱獲によって生息数が減ってしまい、それに伴って値段もまさに「鰻上り」になって、簡単には口にできない高級食材になってしまった。
コンビニなども頑張って、そこそこの金額で鰻を食べる事が出来るのだが、やはり鰻は本格的に「鰻屋」で食べる方が美味しいのだが値段がねぇとなってしまうのが現実で。
そんな時、フト思い出したのが、相模原の 鰻屋 の老舗
うなぎ宮川 だった。
場所は、一方通行が入り組む相模原市の中央で、近くにはボーリングなどで有名な「相模原パークレーン」がある場所だ。
そんな一方通行の道のひとつに入ると、如何にも和食!鰻屋という風情の店を発見できる。
如何にも和食系・・・という雰囲気の店構えの「うなぎ宮川」の外観。
ちょっと離れるが専用の駐車場があり、そこに BX-Car を忍ばせて、
うなぎ宮川まで歩いて移動した。
のれんをくぐると、そこは
まさに「昭和」の雰囲気が漂う店内。広くは無いが手入れが行き届いており快適だ。
「昭和」という時代が、そこだけ止まってしまった様な「懐かしさ」を覚える空間が広がっている。面白いのは、のれんをくぐって、引き戸を開けると、スグに座敷の様になっていて、靴を脱いでテーブルに着く感じとなる。
メニューを見て見よう。
国産鰻を使っているにも拘らず、他の店と比べると千円近くもリーズナブルな価格だ。
国産鰻を使っているから、さぞや高いのではと思っていたが、実際は他店と比べて千円近くも安い価格設定になっている。
僕は、鰻重の「竹」と「白焼き」をオーダーしたのだが、「竹」でも鰻が少なくてねぇという失望感なんて全く味わう事無く、重箱の表面をシッカリ覆い隠していた!!「白焼き」も大き目で
フワフワの肉厚の鰻は、クセも無く、それだけで食べても鰻の濃厚な味を堪能できるものだった
鰻重もそうなんだが、肉厚で身はフワフワで、鰻の味がシッカリと口の中に広がるモノだ。
一見すると頑固そうな風体の親父さんなんだが、実に気さくで、小さな子供が居たりすると、「お茶やお冷じゃつまんないよな!」と言って、ジュースをコップに注いでくれたりする。
女将さんも気さくで話し上手で、本当にアットホームな「昭和の家庭」という雰囲気を味わえるものだ。
間違ってもカードとかEdyなんて使えそうにない、古い古いレジスターしかないので、安いとは言え、鰻重などを食べると、それなりの金額になるので、現金をシッカリと用意してゆく必要があるのでお忘れなく!!
店の外には、昔、新聞屋さんなどが使っていた質実剛健な黒い自転車があったりして、
最近あまり見なくなった、ゴツクて武骨な自転車もまた昭和の雰囲気を醸し出している。
まるで懐かしい雰囲気が漂った、気さくな親父さんの作る 昭和44年(1969年)から続く、「相模原のうなぎ」の伝統を堪能できる家族的なお店で、国産鰻の味わいと、人情も同時に味わう事が出来た次第なのだ。
Posted at 2015/07/05 14:59:07 | |
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