アンチノーズダイブ機構は，本当に効果があるのか！？

こんにちは．


"アンチノーズダイブ機構"というものがあるというのをご存知でしょうか．

僕はつい最近知りました（笑）．文字通り，フロントフォークの沈み込みを抑えるメカニズムです．

似たようなものが「ホンダ　スーパーカブ」に搭載される「ボトムリンクサス」で，ブレーキをかけるとフロントが持ち上がる機構ですね．

これは，そば屋さんが配達中にブレーキをかけてもバランスを崩さないために開発されたものです．

しかし，人間の感覚に合わない挙動が苦手な人も多かったみたいです．

ホンダは対策のため，このリフト機構をキャンセルするアンチリフト機構なるものを開発し，スーパーカブ５０カスタムにのみ搭載しています．

自ら自信をもって搭載している機構を更にキャンセルするという荒業（笑）

なぜ９０ｃｃには搭載しなかったのか，なぜカスタムのみなのか．そのあたりは不明ですね・・・．



で，本題に戻りますが，アンチノーズダイブ機構とはブレーキング時にフロントフォークが沈み込むのを抑え，車体の安定性を高めるというもの．バルブを動作させてフォークオイルを制御しているようです．

これはスズキの開発者が「犬が急ブレーキをかけるときに前足を突っ張る」というところからヒントを得たという説があります．

理論ではなくて，動物的感で開発してしまったというのはなんともスズキらしいですね（笑）


因みにスズキはANDFと呼び，GSX-Rシリーズ，RG250Γ，カタナシリーズに搭載。カワサキはAVDSでGPZ900Rに，ヤマハはTCSでFZ400RやRZV500Rに搭載しています．

しかし，現在はフロントフォークを縮めてキャスターを立て・・・というコーナリングが主流なため，ほとんど絶滅してしまいました・・・・．


是非とも挙動を確認してみたいところ．ただ，鈍感な僕は気がつかないかもしれませんねえ（笑）