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「商店」と聞いて生活用品・食料品などの小売店と想像する人も少なくないでしょうね。

かつて企業を起こすときに用いた称号の多くが「商店」です。
もともと会社になるまえは大体が小売から始まります。
その流れが今でも続いているといったところでしょうか。

ここ「末松商店」もそのひとつ。

どこをどうみてもお店には見えません。そりゃそうです、ここは本事務所として使われていた建物なんです。
施工はおそらく１９１８年ごろ。当時製鉄の出入り業者だった末松商店は醸造業から始まり石灰石供給、セメント用樽製造、タバコ販売など雑多な事業を手がけたといいます。

現在ではその勢いもなく、細々と駐車場管理などの会社を経営しているようです。ただ、やはり名家らしく、その不動産はかなりのものがあるみたい。この建物の裏には３００坪以上はある広大な駐車場として利用しています。今回は写していませんが、そこには巨大な防火壁の名残があります。

防火壁で有名なのは門司港にもあるんですが、それはまた別のお話。