tokijirouのブログ一覧

ただただ驚くばかりです。

いやぁ、びっくりした。

最近非常に興味をひくキーワード

「赤線」

ご存知の方も居るだろうが、遊郭、遊里とも呼ばれる公娼が廃止された

売春防止法。1958年に施行された以降はほとんどの店がそれをやめた。といわれているが

名を変え場所を変え、転々と営業を続けていた。そのエリアを地図上に赤ペンで囲ったことから

”赤線”と呼ばれるようになったそうな。

そんな赤線の跡や名残を求めて街ぶらを続けているが、今夜とある港町で不思議な体験をした。

建物に特徴のある遊郭跡やその変化形の”カフェー”など、興味深い建物を、およそ見当をつけて

見て回るのだが、目的のその建物（これは後に別途報告します。）はなかなか見つからない。

地図を見ながら歩いていない裏道に目星をつけて歩いていると・・・・

「あった！」

半ば興奮気味にその前に立ち、しげしげと見ていたのです。残念なことに既に日は落ち辺りは

真っ暗闇。遠くの街燈のかすかな明かりの中で目を凝らしていると・・・

「何かさがしよーとね。」

どこからやってきたのか、いつの間にか僕の傍に、そうすぐそばにおばあさんが。

頭から大きな帽子を目深にかぶり、マスクで顔を隠した”いでたち”。

「うぉおっ！あーびっくりした。おばちゃん、何ね？」と僕。

「寒いねぇ、今夜は節分やろぅ。どこか遊ぶところ探しよるとね？」とおばちゃん。

「ちょっと遊んでいかんね？ん？」と不気味にマスクが動く。


「･････････・・・・・・・・・・・・・・・・・」



「ちょｗｗｗこれって、もしかして？？！」

もちろんそんなお誘いには乗るつもりも無いし、少しばかり恐ろしさも感じたため

はっきりと「No!」の意思表示をして足早に立ち去りました。

「鬼は外・・・福は内・・・」ぼそぼそっとそういっていたように聞こえます。

後ろを振り帰るとそのおばあさんはもういません。どこへ消えたのか？

路地裏の暗闇に吸い込まれてしまったのだろうか・・・。



この時代にまだそんな商売があったのかという驚きと、まさかこれで生計を立てている

わけでもなかろう、おばあさんのことを思うと裏哀しい気持ちになりました。



かつて赤線があった街。

平成の世の中になって、その名残どころか、矢もすれば実体験が可能なところなのかもしれない。

そんな不思議な夜の出来事。