mitsuhideのブログ一覧

10月9日（土）、幸次郎のコレクション展へ行ってきました。
神戸ゆかりの実業家コレクションだけあって、結構な賑わいでした。
折しも韓国最大手の海運会社が経営破綻するなど、世界的に未曾有の海運不況である昨今、
幸次郎だったらこの危機的な状況をどう乗り越えようとするでしょうね？

コレクションについておさらいすると、1930年に大原美術館（倉敷）が日本で初めて西洋美術館が
開館され、その29年後の1959年に上野にある国立西洋美術館が作られるきっかけとなったのが、
フランスから寄贈返却された幸次郎のコレクション（371点）。
（但し、ゴッホの”アルルの寝室”を含む17点は返還拒否）
まぁ仏蘭西繋がりで言えば、幸次郎の30年後にパリに現れるバロン薩摩の兄貴のような方だった？昔のお金持ちの方は、やることが豪快ですね。

いつものように、印象に残った絵画を挙げておきます。
・ｱﾙﾌﾚｯﾄﾞ･ｼﾞｪｰﾑｽ・ﾏﾆﾝｸﾞｽ(英)；ロマの野営（個人所有）
＝明るくて遠近感があり、馬とジプシーとの和やかさえお感じさせる。
・エドヴァルド・ムンク(ノル)；雪の中の労働者たち（個人所有）
＝ムンクの独特の描写感が出ています。
・カロリュス・デュラン（仏）；写真家ナダールの肖像画（航空宇宙博物館）
＝背景が情熱の赤でリアルポートレイティスト感が出ています。
・パブロ・ピカソ（スペイン）；読書する婦人（ﾎﾟﾝﾋﾟﾄﾞｩｰｾﾝﾀｰ）
＝手がデカイ。
ただ残念だったのは、会場の照明が暗く、また鉄格子で鑑賞距離を制限されており、展示物の内容がわかり難かったかな。



昼は、予約しておいた三ノ宮のイタリアンでパスタとピッツァを食す。