みんカラはもっぱらロム専門になりつつあり、日記をほとんど書いていなかったが、
久しぶりに書いてみようと思う。
トヨタとスバルの共同開発車、86がいよいよデビューということで、その前に
今週あたりからあちこちで画像が公開されるようになった。
ここみんカラでは、往年の名車AE86や新車としてデビュー予定の86の説明は
不要だろうから割愛する。
タイトルを「遅れてきた青年」とした。
大江健三郎が1970年に上梓した小説のタイトルと同じで、小説の背景とは
異なるが、時代がずれてしまった感という意味では、小説と新型トヨタ86に、
何やら同じものを感じてしまった。
いま、ベストモータリングがあって、新型86の特集号みたいな企画が掲載して
いたら、
飛びついて買っていただろうが、実車としてリアルに欲しくなったか?という物欲が
刺激されたかというと、正直、ピンと来なかったのである。
甚だ私見であるが・・・。
この新型86、あの時代に発売されていれば!・・・というタイミングがあったよう
に思えてならない。
1つは、ベストモータリングがトヨタ AE101 レビン/トレノを特集した号。
ググったら、1993年の号と出てきた。
この号では、101レビンと他車をバトルさせ、機能比較をした号だったと
記憶しているが、101レビンをドライブ&インプレッションした土屋圭市さんが
「92レビン/トレノよりは進化したと思う。進化したと思うが、オレに言わせりゃ
所詮FFなんだよね。いまだに(93年当時)これだけの86ユーザがいる。
トヨタはぜひ、そこ(コンパクトFRの重要性)をわかって欲しいと思う。」
・・・みたいなコメントをしていた。
記憶を頼りに書いたが、土屋さんのコメントは確か、こんな感じだった。
私見だが、まず、この1993年は1つの良きタイミングだったと思う。
もう1つはホンダがインテグラ タイプR(初期型)を出した1998年頃だと思う。
個人的にややホンダファンであるため、当時、インテグラ タイプRのスパルタン
回顧のコンセプト、ポート研磨、ヘリカルLSDなどのこだわりに、猛烈に物欲に
駆られた。
結局、買わなかったのだが、新型86にこのときと同じような、欲しくなるような
something が足りないような気がするのは僕が歳を取ったせいか、はたしてそれとも
クルマのせいか・・・。
この時代以降しばらくのあいだ、トヨタは収益性の高いミニバンや小型ファミリーカー
一辺倒の時代が続き、スポーツカーのラインナップほとんどを捨ててしまった。
2000年以降の10年はヨーロッパの小型車が非常に高い知能を感じさせる
デザイン、コンセプトの魅力あるクルマをどんどん出してきて、スポーティカーとか
ライトウェイトスポーツみたいな日本車にあったカテゴリーをすごく陳腐なものに
感じさせるようにもなったと感じる。
そして2011年のいま、若い世代もオジサン世代もなんとなく、全体的に収入の
パイが少なくなっている様相、ないしは将来的な収入不安を抱え、クルマを買うのに
ためらうような空気がある。
実は、もう1つ、背景があると思われるので書く。
上記した1998年や2000年代前半は、ローン会社がまだ元気だった時代で、
無担保ローンや自動車ローンに積極的だった時代だ。
貸し手側も借り手側も、多少の借財はしても大丈夫、借財も資産のうち、みたいな
ムードが自動車市場やその他の消費市場を支えていたように思う。
そこへ来て、2000年代半ばの、例の「グレーゾン金利撤廃」でローン会社は
過払い金裁判で軒並み青息吐息となり、無担保ローンはおろか、個品割賦の
性格である自動車ローンまでも分母を少なくして行き、現在に至る・・・というのが
歴史観のような気がしている。
さて、「遅れてきた青年」というタイトルではあるが、さすがにいささか暗いトーンの
文章になった気がするので、少し明るい文章になるように努力してみよう。
新型86、個人的には2002年まで生産していた日産S15シルビアのほうが
デザインに関しては素敵なように思える。(掲載画像の黄色い車体はS15シルビア)
ありゃりゃ、、、まだ批判的だな・・・。
新型86が本格デビューしたら、試乗に行ってみよう。
これは少し楽しみだ。
惜しむらくは、この新型86をベストモータリングでガンさんか中谷さんあたりに
ドライビングしてもらって、コメントする映像を観てみたいのだが、それは叶わぬ
思いというもの・・・。
やんぬるかな、、、という徳大寺有恒さんのフレーズを流用させてもらって、
おしまいとしよう。
※この日記を編集する過程で一度誤って消去してしまいました。
「いいね!」をつけていただきましたさんぱち様、申し訳ございません。