邸の主人は宇宙人なのか⁉︎　〜鳩山会館（文京区音羽）〜

2016年5月22日（日）。

真夏のような陽射しの休日、

思い立って文京区音羽にある

鳩山会館を初めて訪れてみた。




文京区音羽は駅で言えば有楽町線の護国寺と

江戸川橋の中間地点で出版社等の多い場所だ。

椿山荘やお茶の水女子大などにも程近い。

【１】






遠い昔、豊島区の雑司が谷に住んでいた時期があり、

毎朝護国寺から有楽町線を利用していた。

通った学校も比較的近い位置にあったため、

散歩がてら江戸川橋近辺にも出没したものだ。

【２】





従って、この辺りには相応に土地鑑があった。

あったと過去形で書いたのは、今はないと分かったから。

あまり変わらない地域かなと思っていたが、

ビルも建て替えられ、幾分か洗練された街になった。

【３】







さて、鳩山一郎氏をご存知だろうか？

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自民党の初代総裁で元内閣総理大臣を務めた方だ。

【５】





鳩山由紀夫(元首相)・邦夫氏の祖父、元外務大臣の

威一郎氏の父君だと言った方が分かり易いだろうか。

【６】





これだけでもお分かりのとおり、鳩山家は政治一族だ。

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その由緒正しい鳩山家が、この音羽の地に洋館を

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建てたのは大正13年だったという。

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洋館の応接は重要な政治判断の舞台となったことだろう。

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館は老朽化が進んだが1996年に修復工事を終え、

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現在の鳩山会館としてリスタートをきることになった。

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大正期には珍しかったコンクリート造りの英国風建築に

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バラの花咲く庭を配す開放的で明るい洋館である。

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鳩山家だけに鳩のモチーフが随所にあしらわれている。

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鳩がモチーフだと何だかそれだけで長閑な気分になる。

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屋内外には所縁ある方々の像が設置され、

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当家の功績を知らしめるに一役買っている。

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最も有名な邸内の展示物はステンドグラスだろう。

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各所に鳩をはじめとするモチーフが飾られていた。

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5月の光を柔らかに変換し邸内を優しく照らす。

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5月の明るい陽射しも相俟って、

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爽やかな印象の残る鳩山会館だった。

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シニア世代用のツアーコースに組み込まれているようで、

時間帯によっては芋洗い的邸巡りになる可能性がある。

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因みに邸へのアプローチはかなりの勾配につき要覚悟。

入館料は若干ハイソ価格で600円也。駐車場はない。

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最後に邸内外で宇宙人との遭遇はなかった旨報告したい。



※EOS 5D MarkⅢ　Carl Zeiss Makro Planar T*2/50㎜ ZE


（了）