2016年2月11日(祝)。
世田谷区の岡本にある
静嘉堂文庫美術館を訪れた。
ここは三菱第二代の社長である岩﨑彌之助及び小彌太によって
設立された、二子玉川高台の文庫&美術館である。
【1】
(美術館入り口)
国宝7、重文83点を含む古典籍と6,500点の東洋古美術品を収蔵する。
中でも世界に3点しか現存しない南宋時代の「曜変(稲葉)天目」が有名。
<注意>曜変天目は、常時展示されているものではないので、訪問時は事前にお調べください。
【2】
(文庫外観)
「静嘉堂」という耳慣れない名称は、中国の古典「詩経」の大雅、
既酔編の「籩豆静嘉(へんとうせいか)」の句から採った彌之助の堂号で、
「祖先の霊前への供物が美しく整う」との意味を持つらしい。
【3】
(庭園の梅)
館内撮影は出来ないため、庭園や文庫、岩﨑家の廟を切り取ってみた。
【4】
(こちらは椿)
まずは文庫の建物だが、桜井小太郎の設計により1924年に建てられた、
【5】
鉄筋コンクリート造2階建スクラッチタイル貼りの瀟洒な外観だ。
【6】
当時の英国の郊外住宅のスタイルを顕著に表しているとされる。
【7】
また、武蔵野の面影を色濃く残した野趣溢れる庭園では、
【8】
様々な樹々や草花を身近に楽しむことが出来るよう工夫されている。
【9】
各所に灯籠や石碑のある点もこの庭の特徴かも知れない。
【10】
(「ズレ」が妙に気になる灯籠)
庭園内にある廟は、現在でも岩﨑家の墓所として使用されている。
【11】
桜井の師である英国人建築家ジョサイアコンドルの設計によるもので、
【12】
1910年に建てられた。コンドルは鹿鳴館の設計でも知られている。
【13】
美術館のハシゴとなったこの休日だが、好天に恵まれたこともあって、
【14】
家内も自分も僅かながら気持ちのリフレッシュが出来たように思う。
【15】
今は、こうして普通に外出の出来ることが、有難くもありそして淋しくもある。
【16】
※EOS 6D TAMRON SP 35㎜ F1.8 Di VC USD
(了)
Posted at 2016/02/21 18:46:11 |
トラックバック(0) |
街ネタ | 旅行/地域