東村山の北山公園で
花菖蒲以外に目にした花を
まとめて掲載しようと思う。
季節的には紫陽花の開花シーズンだったから、
彼らが中心になってしまうが、暫しお付き合いのほど。
まずハナキササゲ。
【1】
一昨年、満開時にさらりと撮影したのだが、
近縁種は別として貴重で珍しい花だったらしい。
【2】
今年は盛りを大分過ぎていたが、咲き残る花を。
続いて初夏の定番、タチアオイ。
【3】
赤やピンク、白の立派な花をつけ、ぐんぐん伸びる。
【4】
薄い花弁に夏の強い陽が射し込んでいた。
【5】
夏の朝陽に光るカエデ。
【6】
これは何の蕾かな?
【7】
クモの糸でさえ初夏の光に躍るようだった。
【8】
そして、紫陽花の花。
【9】
少し暗い木陰に咲いていたが、
【10】
時折斜めに朝陽が射し込み、
【11】
ベビー紫陽花を浮き上がらせるように咲いていた。
【12】
紫陽花は雨の花。
【13】
天からの細かく小さな恵みを体一杯に受けとめ、
【14】
その歓びを、赤や青や白い花弁に換えてゆく。
【15】
花弁に落ちた雨粒は、まるでその花色の涙に
【16】
替わるかのように、僅かに色移りして見えたりする。
【17】
この日、お決まりの雨ではなかったけれど、
【18】
朝もやに漂う湿性の空気の匂いと、
【19】
今咲かんとする若花の蒼い息吹と、
【20】
柔らかな地表から立ち昇る微かな熱が、
【21】
紫陽花の居場所を確かに伝え、
【22】
遥か遠くの雨の気配を静かに僕らに伝えているようだ。
【23】
まだ聞こえぬ雨音を、僅かな匂いと花色とで
【24】
目を凝らし耳を澄ます僕らに伝えてくる。
【25】
短い時が経過すると辺りは雨のカーテンで閉ざされる。
【26】
しなやかな絹のごとく降る雨の向こうは、
【27】
紫陽花の花がまた花弁の色を滲ませる。
【28】
降り続く雨には、きっと紫陽花の色が溶けている…。
※EOS 5D MarkⅢ EF100-400㎜ F4.5-5.6L IS Ⅱ USM
(了)
Posted at 2016/06/18 07:32:34 |
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