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2022年02月05日

タミヤ CC01 レストアモディファイ その2

タミヤ CC01 レストアモディファイ その2 CC01のリヤサスは4リンクのリジッドアクスルである。実車では本格的なクロスカントリー4駆に採用される堅牢さが重視される形式だが、RCカーでは必ずしもそうではない、という例がCC01だと私は思う。
リヤサスの問題は大きく二つある。

1.リンク自体の剛性不足


CC01では長いリンクがアクスルハウジング下をくぐって後部まで延び、そこでダンパーと接続される。この形式ではリンクの支点、作用点の中間に力点が存在するため、リンク自体に一定の曲げ剛性が必要である。リンク自体が撓んでしまうとダンパーを効率的に作動させられない。
残念ながら、CC01のリンクは全く剛性が足りていない。対策のひとつはリンクにダンパーを接続しない方法があるが、パーツ自作を前提とするとダンパー配置がかなり難しい。もうひとつはリンクに追加工をして剛性を上げること。今回のモディファイではこちらを選択、t=3mmのアルミ板を使ってステフナーを製作した。これで人間の力では曲げられない程度の剛性と強度を確保。

2.アクスルハウジングのリンク基部の剛性不足


アクスルハウジングはモナカ合わせ構造で、リンクと接続されるのはそのモナカの下側だけである。長さ30mm程度の長いビスを入れる筒状部分の周辺は特段の補強はなされていない。CC01は昔のABS樹脂製パジェロボディだと2㎏を超える水準の車重になる。加減速、障害物通過の際にアクスルハウジングにストレスがかかり、それが継続するとアクスルハウジング自体が塑性変形し、クラックが入り、最終的には千切れるということになる。もし手元にノーマル車があったら、車載状態でアクスルハウジングを回転方向に手で捩じってみてほしい。容易に10度くらい回転するはず。
考えられる対策は材質変更か、構造変更となる。材質変更はアルミ化がポピュラーで確かに剛性は上がるが根本的構造的欠陥は解消されない。なので構造変更にトライ。具体的にはモナカ上下で応力を分散させる方法を採った。長ビス一本でアクスルハウジングを支持している純正構造に、カーボンのステフナーを追加することで4本のビスで支持するように変更。更に、繰り返し分解組み立てすることを前提として、リンクと接続するビス穴にはイリサートを挿入し、変形を予防している。結果、手で捩じってもグニャグニャ捩じれることは無くなった。

その1で書いたステアリング系の剛性確保とガタ消しに加え、アクスルハウジングとリンクの剛性確保までやって初めて、ほぼ操作した通りに走るクルマになった。標準状態での完成度を求めるならば、率直に言ってイモ設計だとは思う。しかしここでは敢えて『ユーザーが育てるクルマ』と言いたい。

話はまだ終わらない。すぐ摩耗して加速度的に動きが悪くなる重いプロペラシャフトの改善が残っている。
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Posted at 2022/02/05 22:55:55

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