
今月のミニカーとして紹介するのは、GMP製 1932年 FORD MODEL B 3 WINDOW COUPEです。
アメリカ車の愛好家の間では“DEUCE"と呼ばれるモデルです。
実は1932年製のこのモデルから標準でV8 Flat Headエンジンが搭載され、格段に性能が向上し、再びFORDが活気を取り戻す契機になったモデルでもあります。
アメリカ車=V8という構図をつっく他モデルといっても過言ではありません。
いわゆる“羊の皮をかぶった狼”の元祖的な存在ですね。
また第2次大戦後、帰還兵たちが中古車として出回っていたこのモデルをベースに最新のエンジンを搭載し、1/4マイルレースやストリートレースを興じていたのが、HOT RODの始まりとされています。
アメリカのエーデル・ブロックやMOONEYESはDEUCE COUPE用のパーツを販売し、企業的に成功したといっても過言ではないと思います。
日本人的になじみ深いモデルとしては映画“アメリカン・グラフィティ”に出てくる黄色い“DEUCE COUPE"でしょうね。
このモデルはGMPというミニカーメーカーとホットロッド専門誌“Rodder's Journal”とのコラボレーションによって誕生したモデルです。

無塗装のボディがストロボの光によって、ショーカーのような雰囲気になります…。

また同じ32 DEUCE COUPEでも、カスタムの仕方によって、雰囲気が大きく変わります。
今回紹介したモデルが正統派のホットロットだとすれば、ストリートレースや1/4Mileレース仕様風にするなら、前後のフェンダーと外して、より軽量化しましょうね。

もっと時代が遡って、裏庭に置いてあったおじさんのDEUCE COUPEを孫世代の若者が集まってコツコツ仕上げるとこんな感じなります。

一般的に、このようなモデルを“ラット・ロッド”というジャンルで一括りにされるのですが、オーナーに対してはラット・ロッドと呼んではいけないので、見かけたときは注意してくださいね。(^^;
Posted at 2009/10/23 23:24:08 | |
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ミニカー | 日記