2010年06月26日
インド・コルカタ(カルカッタ)の出張から無事に帰国しました。
というより、出来ましたというほうが正しいかもしれないですね。
今回は仕事の話ではなく、インドの交通事情を話してみたいと思います。
今回の出張では私が英会話が得意でないので、移動用の車つきで通訳さんを雇ったのです。
コルカタに着いた当日、空港からほど近いホテルまで移動したのですが、そこで通訳さんが雇ったドライバーさんと待っていたのは、なんとインドの名車(迷車?)ヒンダスタン・アンバサダーでした。
この車は1946年製のモーリス・オックスフォードがベースとなっていて、現在も購入できる走る恐竜と呼ばれるくらいなんです。
写真を撮ってこなかったのですが、初代のクラウンを想像してもらえば良いかと思います。
通訳さんは「カッコいいでしょ?」とギャグなのか、何なのか分からないことを言っていましたが、こちらは疲れていて愛想笑いをするのがやっとでした。
ところが、この車、見た目よりもやたら加速が良いのです。
エンジンは1500ccのディーゼルなのですが、特に2速3速の加速が結構力強いのです。
空港から出た直後、幹線道路に出る際、日本では考えられないような流れの隙間にドライバーさんが後続車にクラクションを鳴らされながら、車を滑り込ませた瞬間、コルカタに着いた早々に死ぬのかなと正直思いましたよ。
翌朝は時差ボケ解消も兼ねて市内観光をしたのですが、朝の通勤ラッシュのなかでの移動となったのですが、これがすごいのです。
コルカタの幹線道路は道幅が広く、日本では3車線くらいの幅があるのですが、よく見ると車線が引いていないのです。
そのため、隣の車との間隔が車幅分ほど開くとすぐに後続車のノーズが入って来ますし、車間が開けば、クラクションを鳴らされるか、並走していた車や路線バスがすうっと入ってきます。
(まるで、WTCCのスタート直後の車載カメラの映像を見ているようでした。)
そのため、3車線の道路が5~6車線で走行していますし、右折レーンも本来は1車線だと思うのですが2~3車線になっていることが多いです。
そのため、走っている車はどこかしらが凹んでいたり、傷があったりしています。
ただクラクションを鳴らすことはウインカーと同じように意思表示の一つと考えられているようで、安全運転を実施している車の後ろには“Blow Horn”と書かれています。
しかし、実際には鳴らしてもなかなかどかないのですけどね。
また、高速道路や幹線道路を堂々と逆走するトラックや路線バス、警察の護送車などを見かけましたね。
ただ、不思議な事に事故は見ませんでした。通訳さんの話では、インドのことわざには「インドで車の運転ができれば、世界中どこへ行っても大丈夫」というものがあるそうですよ。
確かに担当のドライバーさんは見かけのほのぼのとした印象とは違い、運転が非常にうまいですよ。
日本でも「~だろう」運転ではなく、「~かもしれない」運転をしなさいと言われますが、それがしっかりできている感じがしました。
そのため、安心して3日目からは車の中で居眠りができるようになりました。(核爆)
またインドの交通事情の中で感心したことは人通りの激しくなるマーケットの周辺や子供が出入りする学校周辺には道路を横断するようにかなり大きな凹凸が設けてあり、必然的に徐行スピードに落とすようになっていた事です。
この辺りはイギリスの植民地だった名残なのかもしれませんね。
街中を走っている車はほとんどインドの国産車で、タタや我々が乗っていたアンバサダーが非常に多く、日本車ではインドに工場を持つマルチ・スズキのアルトやキャリー(エイブリ)をベースにしたモデルをたくさん見ました。車自体は550cc時代のモデルが多いのですが、エンジン排気量が確か800ccくらいなので、こちらもやたらと加速がいいのです。
ただ、コルカタの都市部、特にオフィス外周辺ではトヨタ・カムリやホンダ・インスパイアを見かけましたし、メルセデスの現行Sクラスも見かけました。
BMWは?というと今回の出張中に見かけたのは3シリーズだけを2台ほど見つけ、1台はLCIの320dでしたね。
Posted at 2010/06/26 14:32:39 | |
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