2011年11月12日
今日、いつものショールームでBMW523iツーリングに試乗しました。
今回のモデルは何かと話題になる新エンジンN20B20A 2000cc直列4気筒直噴ターボエンジン搭載モデルです。
またHi-Line&M-sport仕様ということで、車重的な視点で見ると新エンジンの実力が試される仕様でした。(1890kg)
試乗のコースはX5Mと同じR246の青山のショールームから最高裁判所前を通り、裏路地を抜けてR246に戻り、青山1丁目交差点を右折、神宮外苑を2/5周してショールームに戻るルートです。
街中で試乗した印象は以前試乗した6気筒2500ccの523iセダン(Hi-Line仕様)と遜色がない感じ,正直に言って予想外に良く走るという印象でした。
確かにエンジンが吹けあがるときのサウンドはいかにも4気筒らしいものが聞こえてきて、一抹の寂しさが募りますが、加速そのもの力強さはセダン比+120kgのウェイトハンデと20psのダウンということをあまり感じませんでした。
先週BMW Group Studioに伺った際に、説明員の方が仰っていましたが、523iのユーザーさんは比較的穏やかに乗られる方が統計的に多いとのことで、今回の仕様が決まったそうです。
あくまでも街中での試乗なので日常生活で使用するには十分な性能があると感じました。
性能曲線でも5000rpmのときのパワーは実は6気筒NAと4気筒ターボはほぼ互角で、そこからフラットになるか、まだ伸びて+20psを生み出すかなんですよね。
フル乗車orフル積載で東名高速下り線の足柄SA辺り(上りこう配)で追い越しする、あるいは箱根ターンパイクの小田原側の料金所からの長い登り坂の様な特異な状況だとちょっと厳しいかもという感じがします。
しかし、一般的な使用領域ではsportモードでもDレンジのままの加速の場合3000~4000rpmでシフトアップし、十二分な加速ができますし、少し混み合った状態での走行ではECO PROモードであれば2000rpm前後で対応可能なので、長距離移動や高速の利用頻度が少ないのであれば、この選択もありなのかもしれません。
6気筒2500ccモデルと比較した場合、馬力の大幅ダウンと6気筒特有の官能性が無くなってしまったことに注目されているようですが、ツーリングの場合、セダンよりも重いため、旧エンジンの場合、中低速域でのトルク感が薄く、スムーズ感はあるけれど、少し線が細い感じがして、528iが欲しい感じがしましたが、新エンジンではアイドリング+500rpmから最高トルクを発生するので6気筒モデルよりも乗りやすい感じはあります。
ただ、絶対的な性能としては依然としてやはり245ps仕様の528iが欲しいところです。
もう一つ気になったのは4気筒エンジンを搭載したことによって、フロントの荷重が減少し、操舵に対する応答性が上がった実感はあるのですが、反面、コーナーでフロントがアウト側に逃げるアンダーステアが少し強いような感じがしました。
(ちょうどE91 320iの初期モデルと同じような現象のようです。)
結論として、個人的に購入するかといういえば、NOでしょうね。
もちろん6気筒ではなくなってしまったというショックもありますが、そのことは抜きにしても性能的にみて、正直割高感が強すぎですよね。
むしろ今後出るであろう528iの4気筒仕様のほうが価格設定が現状維持であっても、性能差が少ないですし、購入時の割安感は自動車税が2ランク下がる分、強くなると思います。
現状の次期愛車の候補としては(まだ3年以上先の話ですが…)
本命:F31 320i sport
対抗:F20 120i sport
大穴:E84 X1 x-Drive28i M-sp&i-Drive
F31に関しては1.6のターボでもF20 120iと同じ性能なら車重が軽くなっているようなので、意外と十分かもしれない。
Posted at 2011/11/12 18:07:16 | |
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