サイクス・ピコ協定

じっくりと３時間半を超える「アラビアのロレンス」を観た。
素晴らしい映画である。
と同時に、ＷＷ１時代の英国他の政治背景、そして現代のアラビア半島、シナイ半島情勢についても改めて考えさせられる。



オックスフォード卒の将校であるロレンスは、本当に現地化して当時のアラビアの民主化を進めた。



政治の世界は複雑であり、当時の列強国の思惑を裏づけするのは「サイクス・ピコ協定」。



これは当然にアラブの権利を認めた「フサイン・マクマホン協定」と矛盾し、さらには「バルフォア宣言」とも。

エジプトの民主化運動は、まさにこの現在独裁政権からいわゆる市民革命が行われている事をニュースを見る。アラブ諸国全体の動きになりつつあり、同時代の大きな動きに目を離せない。



政治に巻き込まれ翻弄されながらもアラブの英雄となったロレンスは、大佐にまで昇進し英国に帰任してその後亡くなるが、アラビアの民主化は今進んでいる。

仕事で海外関係に携わっているが、同時代の変化に驚くこと度々。
「中国の天安門」、「東欧の崩壊」については欧州担当時代に目の当たりに経験。
「９１１」はアメリカ担当時代。

中東については経験はないものの、今や世界はネットでつながっている時代。
「アラビアのロレンス」は改めて素晴らしい、大人向けの映画でした。

ところで中東の皆様、世界的な文化遺産の破壊や盗難はぜひやめていただきたい。
極端な原理主義者のテロリズムともども、これは誰も賛同できることではありません。



ここテストに出ます！
どこの先生やねん？