今年の春闘の結果からも分かる通り、円安を背景に好業績な自動車メーカーですが、しかし国内に目を向けると消費税の3%引き上げ以降依然として厳しい状況が続いています。
2月度の登録車の新車販売(登録)台数は28万8348台と、増税前の駆け込み需要で賑わった昨年同月と比較すると14.2%の減少となりました。
決算月である今月ですが、果たしてどこまで伸びるのか。ちなみに昨年の3月度は481,039台と、2011年度以降としては013年3月に続いて2番目に売れた月でした。
では、車種別で見てみると、2月はどんなクルマが売れたのか?
登録車の第1位はアクアの2万2788台。そして軽はNボックスの2万223台。
両車とも登場から3年近く経過していますが、マイナーチェンジ(MC)で商品力アップした結果だと思われます。
そして、スバル乗りとしては気になるスバル車の結果ですが、手元にデータがないのでOEMの軽を除いたのが以下の通りです。
レガシィ・・・2,492台(30位)
レヴォーグ・・・2,792台(26位)
フォレスター・・・2,208台
WRX・・・723台
インプレッサ・・・4,235台(17位)
BRZ・・・77台
エクシーガ・・・117台
トレジア・・・110台
※( )は登録車の販売ランキング/1~30位まで
MCでD型へとなったインプレッサは主力車種ということで、1月より500台ほど伸ばしています。
意外だったのがレガシィ。昨秋にモデルチェンジしたばかりとはいえ、ボディサイズとシンプルなグレード展開からして、日本ではあまり売れない(売る気が無い?)と見ていたところ、まさかレヴォーグと300台しか変わらない結果に。あのサイズでも日本で受け入れられることがある意味証明されたと思います。
レヴォーグは生産が安定してきたということもあり、登場直後から比べると落ち着いてきてしまいました。因みに過去最高は昨年9月度の7,800台。1/7800が自分のだったりします。
レヴォーグをレガシィツーリングワゴンの後継とみなし、レガシィ+レヴォーグで従来のレガシィの括りでの合計は5,284台。ランキングでは13~14位の間に入ります。
(13位はエクストレイルの5,464台。14位はエスクァイアの4,926台)
BRZはD型へのMC前で生産がストップしているという状況もありますが、厳しいものがあります。
兄弟車の86は340台。これでも2ドアのスポーツカーの中では一番売れているのですが・・・
元オーナーとしてはエクシーガの結果も寂しい限りです。クロスオーバータイプへコンセプトを変えて、果たしてどこまで盛り返すことができるか、気になるところです。
最後にたった1台しか売れなかった(登録されなかった)クルマを紹介したいと思います。
ファンカーゴ(トヨタ)
ティーダ(日産)
RX-7(マツダ)
ディグニティ(三菱)
コルト(三菱)
ディグニティ以外は全て絶版車なのですが、売れ残っていたのか、あるいは未登録のクルマがあったのか、正直良く分かりません。
海外から中古車を持ってきて、日本で新たに登録した場合は、新車扱いになるのでしょうか?
こちらが
ディグニティです。
現行のシーマ(これもまた希少車ですが・・・)のOEMであります。
プラウディという、かつての"デボネア"の後継車種がフーガのOEMです。
この手のデータは自動車雑誌にも掲載されておりますが、「
日本自動車販売協会連合会」のホームページで閲覧可能ですので、興味のある方は是非、ご覧になってください。
Posted at 2015/03/23 23:54:35 | |
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