2007年06月18日
【堕落】昨今の“道”事情【一直線】
道、と言っても以下はいわゆる武の道のお話です。いつもより心もち長めなんでお覚悟の上お読みください。
ある人から伝え聞いた話なのだが、まあ学校で武道の部活動があるじゃないですか、一番あるのはなんだろう、剣道?柔道?ちなみに私は町道場で空手を習っていたのですが、学校には空手部がなかったんで部活動ではやったことがない。
で、町道場でその武道を習っててですね、長じて中学校に入る。まあその地域の道場に属している人間は大概同じ中学のその武道の部活に入るわけですよ。しかし、学校の部活動である以上、それまで何にも経験のない子もその部に入ったりする。
今って中学校の部活動にものすごく親が関わっているんだね。これももう一つびっくりしたことなんだが、遠征なんかの送迎も親がやったり、親同士で役員決めて色々部活動をサポートしてるんだって。中学にもなったら遠征なんかガキで勝手にいけばいいじゃんとか思ったがまあそれは一旦横に置く。
過去に武道をかじったことのある人間として一番カッチーン☆ときたのはここからだ。
道場内の上下関係を
まんま部活動に
持ち込んでるんだって。
しかも親子で。
なんちゅうたるんだ道場じゃとあきれ返ってモノが言えませんよ。聞いた時には心底メラッと燃えたねー怒りで。そんな人間に竹刀なんか持つ資格はない。その竹刀今すぐ折って二度と握るなと言いたい。
あのねー幼少のみぎりから道場でずっと習ってきてれば中学から始めた子に比べて技量の点ではかなり上を行っているのは当たり前ですよ。それでもそれは学校とはまた別の話だろう。
おまけにその道場の上下関係ってのがまた愚の骨頂でな。上級者、実力のある者は偉そうにふんぞりかえってるだけで下のものに下働きさせてるんだって。どういうこっちゃそりゃ。そもそも道場の清掃だの片付けだのは上級者こそが自ら率先して行って下の者に手本を見せるのが筋でしょうが。少なくとも私が居た空手の道場はそうだったぞ。
大体帯の色なんてもんは試験受けて上がってるだけで、まあ蔑ろにも出来ないものだがそればっかが実力じゃないだろう。なんぼ黒帯でも研鑽を怠ってたら茶帯に一発食らうことだってありますよ。だから上にいけばそれゆえになおさら己に厳しくするのが少なくとも私がいた時には口に出して言うまでもない常識でしたよ。
誰かを下に見てないと立ってられない人間が武道やったところである時点で伸びが止まるよ。その時点で自分に甘えを許してるんだからな。
それになー大体中学にもなって親がそんな態度でいたら子供から苦言の一つも言うのが普通じゃないか。「おとうさん、そんなのは恥ずかしいからもう二度と部活に口出さないでください」って言ったれよ。十代にもなって親の行動を疑いもせず善悪を自分で判断できないのってかなりヤバいだろう。そんなガキこそが大人になったらヒキニートまっしぐらでついには親を刺してギコギコ解体するんじゃないかねーと思うんですが。
えー読んだ人で町道場なんかに通ってる人は道場に中学生いるなら一回話してみてください。そんで上に書いたみたいに根性曲がってるヤツがいたら容赦なく叩き直してやってほしいですね。
まあこんなのは何も武道に限ったことじゃなくてね。茶道でも華道でも似たよーなもんなんだよね。もうねぇそれってどこの渡る世間?ってなもんですよ。狭い世界で何やってるんだか。
武道自体はまた何かやりたいような気もするんだけどねーこういうが嫌だから躊躇するんだよね。無駄な団体行動嫌いだし、持てない愛想は振れない性格なんでね。
そういうバカくさい風潮って上から変わらない限りはなかなか変わらないだろうし、このままだと人口減ってって日本の伝統ある芸事はどんどん消滅してくんだろうね。それも結局は自業自得だけどねー。
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ポカーン | 日記
Posted at
2007/06/18 23:52:27
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