Lust,Caution／色・戒

朝起きてー顔作ってー布団を干して洗濯してー、その合間にネットでチェックしてみたら上映時間に間に合うようだったので久々に伊勢に走りました。

舞台は日本占領下の上海。抗日運動に引き込まれた女子学生が対象であるイー（これがトニー・レオン）に色仕掛けで近づくうちに本気になって、と言う話。

まあ国を憂う志はおいといてだな、生半可にそういう活動はねー青臭さ丸出しで本人たちはマジなんだろうけど傍からみたらあほだわな。対象と寝ることになるかもって言うんで慌てて同志の中で経験のある男と寝るってのもバカ過ぎて逆に切ない。で、結局プロに目をつけられて利用されていっちゃうんだよな。（って言うかこの様子ってなんか遠まわしに今の中国批判入ってないか？）
ヒロインが美しいだけじゃなくって、非常にいい演技だった。イケメン同志に向ける学生らしい恋心と、暗殺対象のイーに向ける色気がねー目だけじゃなくって、仕草も違う。まとっている空気も違っているような気がしたもんな。本当はどっちが本命だってわけでもなくってその瞬間に目の前にいる相手に対する心情はどっちも本当なんだろう。むーん、同性から見てもつくづく女はわからん生き物だ…。

結局ヒロインは最初に接触した時から対象にある意味執着があったんじゃないかなーと思うんだけどどうでしょう。一度は学生に戻って普通に生活していたのに、また活動に身を投じてしまったのも対象が彼だったからでは。そうしてギリギリの選択をしたんだね。

あと、画面全体がセットといい調度といい衣装といいすんごい雰囲気よくて素敵でした。特に女性のファッションとアクセサリーが良くって目を皿のよーにしていた私がいる。かねてから翡翠のピアスが欲しいと思ってたんだよねー。あーこの時代の上海の服っていいよなー布がいいんだよ布が、色合いといいデザインといい。ちょうどこの時代の上海風味のドレスが売ってるショップ（去年アオザイワンピを買った）があるんだが、やっぱ買っちゃおうかしら？（で、どこに着ていくんだ？）


過激なラブシーンゆえに１８禁になったと言うある意味話題の作品なんだが、実際観ても別に～？って感じだったなぁ。確かに体位が色々で「おいおい、スクリーンでこの体位を観るとはｗｗｗ」と笑っちゃいそうにはなった。あーなんちゅうか、他人の濡れ場って直截に見るとマヌケなんだよね。ぜんっぜんエロくないじゃん。あれで過激ってか、ふーん。確かに真似はしちゃいけないけどね！（腰痛持ちとかはえらいことになるぞ）
しかし四十越えてトニーのこの尻かーとか、やっぱチャイナと和服は胸が控えめじゃないと逆に色気出ないんだよねーとか、そんなことを考えておりました。

んーまあそんな感じで☆３つ半かな。時間長かったけど別に苦痛じゃなかったしね。ちなみに伊勢の進富座では２４日までですよ。