明日は晴れだと言うので晩御飯の後洗濯してたんですが、シーツの糊付けを残してテレビ視聴中。NHKスペシャル「ワーキングプア2」です。
私が設備の図面を引いていた頃ってのは建設業界が不景気にまっしぐらに転がり落ちていった頃で、所属していた会社も二年後になくなってしまったのでした。やりがいはあったんだけどねぇ。給排水とか設備系はどうしても下請けで上から叩かれて仕事も安くなってしまう。
二ヶ月くらい失業生活したかなぁ。週一回は午前中ハローワークで求人情報当たって面接のアポ取ってジャズ喫茶でランチしながら履歴書書いて面接行ってってな生活してた。しかし貧乏性ゆえに失業生活に飽きてしまい、とりあえず最低限の収入を得つつ仕事探すことにして適当な建築会社に入ったのでした。
その会社は歴史こそあるけどやっぱり不景気にあえいでましたね。女性事務員三人いたんだけど、隔週週休二日で手取りが12万くらいですよ。それでよく5年とかいられるなぁとびっくりしてしまった。既婚者はまあいいにしても、独身の女の子はいいのかそれで?と。それにさー私より若いのにPCあまり使ってなくて、もっと勉強したら他にいいとこあるのに…と人事ながらもどかしく感じたな。
一年きっかり勤めたとこで「欠員出たから入らないか」とお誘いをいただいて、まさかの脱出成功となったのでした。その年の年末に源泉徴収票もらいに行ったんだけど、私自身が引継ぎをした後任の子じゃない人が働いてて、訊いてみたら二ヶ月で辞めちゃったと。うーん、会社には悪いけどこの待遇じゃそれが普通の感覚だよなーと思ってしまった。逆に私は「次見つかったら辞める」と言う前提があったから一年働けたんだよね。
今景気回復って言うけど、諸手を挙げてそれを肯定することは出来ないよな。あの頃の不景気の空気はまた違う、ものすごく暗くて根深いものが流れているような気がする。今日のこれ見てまだ景気回復って脳天気に言えるヤツはすごいね。
母子家庭とか高齢者のこの現実は見てても辛いよなぁ…おかあさんが持ってる愛情をそのままたんと子どもにかけてあげられない社会なんか狂ってるとしか言えないじゃないか。その上バカな制度作って更にこの人たちから笑顔を奪っていこうとしてる、国家って何なんだよ。やっぱこの国はロクにアタマの回らないバカなオヤジたちが回してるってことなのかねぇ。
そういやこないだ書店行ったら、このワーキングプアの問題にに関してちょっと面白いルポが出てた。
" target=a_brank>「ニッケル・アンド・ダイムド 」って本ですが、作家(当然生活は裕福の部類に入る)である経歴を隠して所謂ワーキングプアの多く存在する職種に従事してみた記録。そういやこのルポで著者が働いた会社ってこのルポの影響とか何もなかったのかな。経済だけ回してるだけで社会での己の存在意義を蔑ろにしてる、真っ当にものすごく頑張って働いてる人たちの生血をすすって肥えていく企業って何なんだって思うけどねー。
そっちが金出し渋るのならこっちだって給料分最低限の仕事しかしたくないに決まってるじゃん。自分がやられてイヤなことは人にやっちゃいかんって人として基本じゃない?社員に働いてもらいたかったら努力に報いるのが当たり前だと思うけどねぇ。社員の士気を削ぐことにやたらと長けてどーするんだと。なんでそう人の動かし方を間違える人ばっかなんだろう。なんだかなーこれからの働き方を考え込んでしまうんだよね。
あ、そういや明日は上司どのツラ下げて出てくるのかなぁ。ちょっと楽しみかも☆
Posted at 2006/12/10 23:05:45 | |
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|冫、)ジー | 日記