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さて…寝るか
翌日は待望の休み 最近は緊急事態宣言前からあまり出歩かないようにしていたが


久々に近所の本屋に行くか


そう翌日の予定を立てる
すると壁に影がある


ん？こいつは…
ちっこい蛾みたいな奴…
私は忌まわしき記憶がよみがえる


こいつら…


前回現れた時 徹底的に戦い除去した…
ランボーを彷彿とさせる程の戦い




私は思わずつぶやいた


『久しぶりだねぇ…元気そうでなによりだよ』


その手には大英帝国謹製のダイソン掃除機がある
先端は毛足の長い狭い所の埃も掻き出せる対局地戦用の吸い口である


まさに口の字のような形をしている！


ブァオオオ！


そいつは一瞬にして壁から掃除機のダストエリアに吸い込まれた
透明なプラスチックになっているから
吸い込まれ 中で動いているのがわかる


『せっかく会えたのだ…まぁ次のゴミの日まで ゆっくりくつろいでいてくれたまえ』


こいつらは吸い口から脱走する事があるので 吸い口を外して
ビニール袋でふさぎ 輪ゴムで密封する！


そうすれば脱獄は不可能


さて…寝るか
掃除機を元あった場所に置くべく移動する


ところが…また影が見える
今度は2つ


『久しぶりだからとずいぶん張り切っているではないか
そんなに再会が嬉しいのかね？
大英帝国謹製ダイソンのダストエリアにご招待しようではないか』


そう冗談が口をつく程私には余裕があった
大英帝国謹製ダイソン掃除機を再び稼働させ


影たちを吸い込んだ！
その瞬間 白い影が目の前を飛ぶ


『ぬお？』


私は空中を飛ぶ白い影を吸い込む！
さすが大英帝国謹製ダイソン
見事なサイクロンぶりである
捕らえた影たちは中で渦巻きに遊ばれている


しかし 私は嫌な予感がする
数ヶ月前 徹底的に戦った相手
掃討しても翌日にはまたゲリラ戦を挑んでくる


ダストエリア内1/3がこいつらに埋もれる程の戦いを繰り広げた
もちろん綿埃なども含まれるが…


かなり戦った！
約2週間近く！
ようやく姿が見えなくなり完全勝利を宣言していたのだが


ここにきて再び姿を現したか


ゴクリとつばを飲む
また あのゲリラ戦を展開してくるのか？
闇に潜み発見は困難
ただこいつらは動きはのろく 空中でも掃除機で吸い込める


長時間飛行も苦手のようでな
逃がしても近場に着地するから捕らえやすい


ダイソンを持つ手に力が入る


『よろしい…存分にお相手いたす…手加減はできぬからそのつもりで…かかってこい！！』


小さな蛾との真夜中の仁義なき戦いが始まった

間もなく8月も終わろうとしている
早いねぇ…もう今年の3/4が終わろうとしていようとは


久々に親戚のおばちゃんの家に行く


疎遠という程ではないのだが
最近ご無沙汰していたのだ
おばちゃんの家はちょいと郊外にあり
山が近い


ミ～ンミンミンミンミィィィィィ！


と蝉が激しく命の炎を燃やしている
そうさな お前たちはこの数日間
この瞬間のために長い時間地中にいるのだからな


さぁ 鳴け！この世に悔いひとつ残さぬように！お前たちの魂の音色を響かせろ！


海外の人たちは驚くらしいな
この蝉の声には


さて…おばちゃんの家に行くと
何やらいつもと違う
やたらと黄色い蓋のスプレー缶が並んでいる


それに…周りの木々の様子もおかしい
まだ夏真っ盛りなのに
茶色くなって 緑色が消えている


これは…


玄関先には なんと毛虫🐛が這っているではないか！


ん～？🐛毛虫か？
私は無視して家に入る
おばちゃんは元気そうだ


私はスプレー缶の事を聞く
すると


『あぁ 毛虫🐛出たのっしゃぁ！』


毛虫🐛？あぁ 玄関先にいたアレか…


『周りの木 見たっすぺ？葉っぱみんな枯れて しかも糸だらけになって』


私は改めて外に出る
ううむ…確かに葉っぱが食い散らかされて葉脈だけになった葉っぱもある


さらに蜘蛛の巣より濃密な糸で まるでシェルターのように囲っている？
家の外壁には🐛毛虫が這っている！


マジっすか！
スプレー缶殺虫剤を散布するが
はっきり言って ほとんど無駄な作業に思える


2～3匹相手ならばだが
無数の相手 しかも増援は周りの木々から次々と戦場へ送り込まれてくる


いくら強力な殺虫剤でも 広範囲に散布となればスプレーでは無意味
直ぐに風で霧散してしまうからだ


こいつは…無理だな
スプレー缶殺虫剤ではラチがあかない


部屋に入りおばちゃんに言う


「あれはもうダメだから 素直に業者に頼んだ方がいい…放置したら周り全部木がやられる！個人が殺虫剤でやるレベル越えてっから！」


油断していると玄関の中にも🐛毛虫は入ってくるし
窓なんて開けていたら最後 大変な災害が待ち受ける！


毛虫たちがサナギになって成虫になったらおぞましい光景が広がるのがわかる！
早く！今の内に駆除するべき


取り敢えず業者にきてもらう算段に


しかし…凄まじい光景だ
ひとつの木の半分が青々と葉っぱが繁っているのに
残り半分が葉脈しかない朽ち果てた葉っぱの残骸と


糸で編まれたシェルター…
油断していると 上からポトッて毛虫🐛が落ちてくるんだぜ？


多分 蛾だとは思うが…
いやはや 『数は力』を思い知らされる光景だ

私は最近パソコンで動画をみる事がある
たまたま とあるカージャーナリストの動画を目にした


ランドクルーザー300 ZX！


もちろんナンバーが付いた車
1泊2日でトヨタから借り受けたものを帰宅てがら運転しているものだった


ただし 動画開始時刻がすでに夕暮れ時だったので
すぐに暗くなってしまった


試乗しているのは3.5リッターガソリンである
2トンをゆうに越えるランドクルーザー300には足りないと思うが


ターボでドーピングかましている
旧モデルのV8よりはるかに出力トルクともに上回っているから大丈夫みたい


もちろんスポーツカーみたいにきびきび動くことはできないが
そういう目的の車ではない


ボンネットの真ん中が凹んでみえるんだよね 運転席から見ると…
デザインの一端なんだろうけど
前方の死角を少しでも減らしたいのかしら？


駐車場の枠も目一杯使う！
ランドクルーザー300の前では我がマスィーンはコンパクト山車にみえるだろう


当然燃費は推して知るべし


冬でもないのに6㎞/lを余裕で切っている…！真冬には余裕で5㎞/l切るのが目に見えるわね


この手の車はスポーツカーより維持費がかかると思わねばならない
スポーツカーって軽くできているから燃費は伸びやすいのだ


事故率とかで保険料額は卒倒するレベルだが


私が清水の舞台から落ちてデザイアして…指1本ひっかけて 最下位グレードを買ったとしても
様々な維持管理費で溺れて
全く乗って歩けない…お飾り状態の未来しか見えない


ましてや…その大きさ パワー 走破力
あらゆるものをもて余すだろう


車はただ飾っていても 着々と価値は下がり各種税金や保険料はきっちり発生する


ある意味選ばれた者しか手にしてはいけない車のひとつだと思う
もちろんあとからはさらにLEXUS LXも控えているだろうから


ランドクルーザー300はまだ余力を残したまま発売したみたいな気配だな
LXこそ すべての力を投入してくるんだろう


だから動画でも細かく不満点がでてきている
それらはLXが改善発展させる腹積もりなんだろう


そんな車が飛ぶように売れているなんてね
噂では4年待ちとか聞く
こんな高額な車がなぁ…すげーね
あるトコにはありますわね

シャドー&ディープ㈱の休憩室…
私を清水の舞台から落ちてデザイアさせたおやんつぁんと


ひるおびを見ながらメシを食っていた


息子のプリウス奪取計画が暗礁に乗り上げたため 残念がっている
プラド…高いもんな
性能も高いが…


すると


『そういえば！息子の友達っさ！車買ったんだ！スバルの…なんだっけ？
ホレスター？だっけか？』


「フォレスター？ へぇ…なかなかよろしい選択では？」


『スバルっつったらアレだべ？
水平対向エンジン！』


「んだね…スバルとポルシェしか採用していない奴だね」


『あんだの車は6気筒だべ？』


「ん？うん 極悪燃費のV6っす」


『おらさぁ ずっと不思議だったんだ V型をさ水平にしたらさ水平対向になんでねーがな？ってさ』


「え？」
(まぁたこのおやんつぁん 無理難題ぶっ掛けてくるんだもんなぁ…)


私はう～ん…と唸った
確かにそう見える…が
厳密に言えば水平対向と180°V型は違うのだよね…


残念ながら私はメカニズムには疎い！
わかっているが詳しく説明出来ない！


「う…ううん…うううう…ええと…つまりぃ…水平対向は向かい合うシリンダーのピストンが互いに逆向きに動く…のが水平対向 向かい合うシリンダーのピストンが同じ方向に動くのが180°V型…だったはず？？」


『？』


ですよねぇ…だって説明する方だってわかんねーんだから！


「ええと…つまり 向かい合うピストンが片方が圧縮しているともう片方も圧縮している…？のが水平対向…片方が圧縮しているとき片方は膨張させている？のが180°V型…だっけ？？」


『あぁ 何となくわかった！』


「厳密には違うと思うから！他人に言ってはダメよ？こっちもわかんねーんだから！」


はぁはぁ物理赤点エンペラーの私に
エンジンの事聞くのが間違っているわ！！


おやんつぁんとコロナやパラリンピックの話題で盛り上がりながら
昼休みが過ぎていった


さぁ午後もがんばろうか

近所のおやんつぁんの息子の車


家の入り口には黒光りする巨体が鎮座していた
トヨタ ヴェルファイア
もちろん昨日今日買った訳ではない


2年は経っているんじゃないか？


無印なのでV6やハイブリッドではないだろうが
いやはやビガビガだな


ホイールもでかい！
排気口も四角いやつが2つ！
エアロ仕様か


恐らく我が次期マスィーンより高いのだろう
見た瞬間お高いと感じる佇まい


そこが狙いだ
下位グレードも上位グレードも
極端な差異はない
よくみるとライトの構成が違っていたりするが


大局的には差はない


しかしヴェルファイア…ここにきて人気が急落した
アルファードの方が金ぴかでわかりやすいからか？


外装…特にフロントとリア以外は全く同じだから
全店舗併売になればそっくりな車は必要なくなるのは自明の理…


残念ながらヴェルファイアは
今やアルファードのカタログの中に収まる扱いになった
特別仕様車のみが生き残っている


あんなに我が世の春を謳歌していた人気車だったのに…
たった1度のマイナーチェンジでここまで凋落しようとは


メーカー側も予想できなかったんでないかい？


今 大トヨタは車種を整理している
はずなのに！
カローラクロスとかヤリスクロスとか増やしている


売れるラインには次々と新型を投入
枯れたラインはさっさと見切りをつける…
ドライだが この先膨大な金がかかる時代になるだろうしな…


もしかすると
ミニバンの春の終わりが近づいている前兆なのかも