日曜日は相方と以前から約束していた下北半島は風間浦村の
「下風呂温泉郷」へ行ってきました。
ここは本州最北端の温泉郷でありまして、海沿いには珍しい硫黄泉が沸く温泉として温泉メイニアからは一目置かれていますが、交通の便があまりにも悪いので一般人にはなかなか足の向かない…といっても流行りの秘湯とも言えない実に中途半端でビミョーな立ち位置にある温泉です(;^_^
でも下風呂温泉はとにかく温泉の質と食事が素晴らしく、自分は機会あるごとに何度となく訪れております。
そして冬は名物のあんこう料理で近年は売り出しております。
風間浦村のあんこうは、テレビのグルメ番組でよく紹介されている東京で唯一のあんこう料理専門店
「いせ源」のご指名だったりします。
そんなあんこう料理を日帰りプランでお安く食すために下風呂温泉へ向かいます。
実は一昨年も食べに来てるんですよね。その時のブログは
こちらをどうぞ。
下風呂温泉は海と山に囲まれた小さな集落に旅館がひしめき合っています。
一番奥の突き当りには共同浴場「新湯」があります。
その「新湯」の湯を引く今回お世話になった「かどや旅館」です。下風呂温泉の中でも老舗です。
昭和40年代の建築と思しき鉄筋コンクリート3階建て。当時は最先端の旅館だったんだろうなぁ。
噂通りの話し好きで豪快な大旦那に案内されたのは10畳の広い部屋。たぶんこの旅館で一番いい部屋かなと。
日帰りプランとはいえ、週末なのに自分達以外誰もいません。
相変わらず冬は閑散としてますが、夏もこんなもんかと(;´▽`
窓から見えるのは津軽海峡とうっすら北海道、そして隣の旅館の屋根w
あ、画像左の高いビルはホテルの廃墟です(-。-;)
テレビは北海道の番組が映ります。
昭和の終わりごろまではアンテナが整備されてなくて、青森県なのに北海道の番組しか見れませんでした(^▽^;)
だから、北海道の出来事にやたら詳しい青森県民になってしまいます(;^_^
館内を散策します。こちらは6畳間です。これぞ「昭和の旅館」って感じですね。
廊下も薄暗いです。ちなみに各部屋に鍵はありません。貴重品は…う~ん(゚_゚i)
なかなか見なくなった実働の柱時計。帰り際にロビーにももう一つあるのを見つけました。
電話番号が3桁のみって…いつの時代の鏡なんだ??
花柄のシールも昭和40年代のデザインっぽい。
洗面所。なかなかにクラシカル。
ご不浄。ちなみに絶滅寸前の男女共用です(〃゚д゚;
床のタイルなんかも、こういうのはもう探しても扱ってませんよ。
浴場への看板の絵も昔の温泉地でよく見た感じ。
地下へ降りていくと…
お風呂の入り口です。レトロというか古いオーラ全開です(^_^;)
レトロマッサージ機が2台もありました!しかも実働との事。右側はハーフシートカバー付き(爆)。
冬なのにストーブさえない脱衣場…でも温泉熱のせいかそんなに寒く感じません。
扉を開けると待望の…
温泉キター!!(^▽^)/
うっすら白濁した熱い硫黄泉が、そのまま源泉かけ流しです。
換気扇がないので浴場は湯気でモウモウとしてますが、おかげで寒くないし硫黄の香り全開でたまりません(*´∇`*)
これはトド寝をするのに最適な環境ですよ♪
あ、ちなみにカランは一つのみ、しかも鏡もシャワーもありません; ̄ロ ̄)!!
髪洗うのに桶にお湯を汲んでなんて今ではやらないだろうなぁ。女子は大変かなぁ。
ある意味このお風呂は上級者向けかもしれない…( ̄ー ̄)
あとで聞いたのですが、硫黄泉なので設備の腐食が激しくわざと付けてないとの事。
混んでるときは「新湯」の無料券をあげてるので、シャワーもあるしそちらへどうぞとの事でした。
ま、歩いて30秒だしそれもありかなと。
部屋へ戻ると「あんこう料理 フルコース」のお膳が並んでました\(^▽^)/
どうですか!これでお一人7000円ですよ!東京なら20000円取られますよ!!www
あんこうのから揚げ
あんこうの刺身(新鮮でないとできない)
あん肝(これも新鮮で無いと絶対ムリ!)
あんこうの煮こごり
アンコウの共和え
あんこう鍋
ワラビの松前漬和え
タナゴの酢締め
イカの自家製タレ付け
お刺身盛り(海峡サーモン・イカ・海老・ホタテ)
アワビの刺身
料理は全て若旦那の手による自家製のものばかり。
手が込んでいるうえにどれもこれも大変美味しかったです。
これだけ料理が並んでるのに、コストパフォーマンスは最高クラスでしょう。
青森ではありがちな「しょっぱい」味付けでなく薄味なのが意外でした。
やっぱり下風呂温泉最高ですよ!(=^▽^=)
温泉の質と料理だけは立派に誇れるものです。
あ、設備はちょっとアレですが…(;´▽`
昭和の温泉旅館を知ってる人・知りたい人・好きな人・興味ある人には最高の宿でしょう。
現代の何不自由ない快適な生活に慣れてしまっている人や、ママ友とランチしたり高いブランドを追い求めてる都会のご家族や、付き合いたてのカップルにはちょっと厳しいかもなぁ…www
そんなわけで温泉も食事も堪能し、大変満足して下風呂温泉を後にしたのでした♪
なかなか無いと思うけど、機会があったらみんな下風呂温泉に来てねー(o^∇^o)ノ
(終わり)
おまけ。
みんカラだからクルマネタも…。
「かどや旅館」の隠し玉です!
W40系 日産 シビリアン 前期型!!
丸目の前期の生き残りはなかなかいないのではと…。 前期は最終でも’88年だから立派なハチマル車w
自分「青 22」ナンバーは久々に見た気がします。これもほぼ残っていないのでは!?
あ、誰ですか? シビリアンが一番良かったとか言ってる人!!wwwww