3回にわたって引っぱったフルトラ取り付けシリーズも今回がラスト。
第1話
ひびけぼくらに電子のちから
第2話
はじけ火花!燃やせ!!炎のイグニッションスパーク!
コンタクトブレーカの上にシグナルジェネレータ(SG)を取り付けたら、デストリビュータのシャフトにチョッパーと呼ばれる円盤を取り付け、その上に元のローターを取り付けます。
このローターの勘合がかなり固く、デスビキャップが閉まらない!
仕方がないのでアテ板を当てて3mmのクリアランスが出るまでプラハンでコンコンコン…と、殴る!!
シャフトが曲がったり、ギヤに悪影響が出たらやだなぁ、と思う小心者なのでした。
実車での取り付け状態を横から見たところ。

なんということでしょう。匠の技によって具だくさんなデストリビュータの完成です。
(匠=永井電子の設計の人)
アンプはエーモンステーとタイラップでなんとな~く仮固定。
あとは配線をパチパチと繋いで、フルトラでエンジン始動!
短時間のクランキングでエンジンが掛かり、感動の一瞬です。
喜ぶのは程々にして、続きの作業に入ります。
(1)ポイント点火と両立できるよう、緊急用ソケットを結線

コンデンサへ接続するギボシ端子が曲者で、配線の長さに余裕がない上に一つは緑青を吹いて完全に固着。
結局切れてしまい、新たに端子を付け直しました。圧着ペンチでくわえる余地もなく、ロータリーハウジングを金床がわりにマイナスドライバーでカシメるという暴挙…。
一瞬で終わるような端子のカシメに、エンジンの吊り金具を外したり何やら、結局1時間ぐらい掛かってしまいました。デスビを抜いてしまえばいいのですが、点火時期をずらしたくなかったので手間取りました。
しかるのち緊急用ソケットに繋ぎ換えてエンジン始動。あぁ、いつもの感じ…。
(2)フルトラアンプの固定
今回一番悩んだのがアンプの固定場所でした。できればエンジンルームに穴をあけたくない。空中に浮いたような状態の仮付けは精神衛生上も宜しくないので、t1.0のアルミ板からステーを作り、きちんと取り付けます。振動で回路のハンダ割れが起きないよう、ゴムワッシャを入れて簡易なフローティングマウントとしましたが、効果の程は…?

アルミ地のままでは目立つので黒く塗ろうと思いました。
【インプレ的なもの】
(1)低回転・高負荷時の回転の安定
これまで交差点での右折などアクセルを抜いてハンドルを切ると、エンジンの力がパワステに食われてエンスト…という現象が起こっていました。ポイント接点のメンテナンスを怠っている時の症状ですね。お恥ずかしい限りですが、これがなくなりました。
(2)エンジン回転の均質化
始動時にややバラつき感のあったエンジンもスムースに回り、高級車らしい静粛性とロータリー車らしいメリハリのない連続なした排気音になりました。火花が強くなっているのが実感できます。
(3)始動性向上
2週間ほど乗らないとエンジンの掛かりが悪く不安になる事がありましたが、交換後はセル一発。
これもポイントの調整が悪い時の症状ですが…。ポイントヤスリの出番も減ることでしょう。
プラグの焼け具合の変化は、もう少し走ってから確認しようと思います。

今回のフルトラ化は『 ロータリー旧車ミーティング 2013 in 淡路 』に向けて作業でした。
しかし、イベント当日は台風来襲でボンネットを開けることすらままならない状態に…。
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Posted at
2013/10/09 22:26:15