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ビデオ鑑賞。

「エイリアン3」、「セブン」、「ファイト・クラブ」、「パニック・ルーム」のデヴィッド・フィンチャー監督作品です。

1960年代後半に米国サンフランシスコで実際に起こった未解決連続殺人事件
「ゾディアック事件」を題材に映画化。最近ロス疑惑で知ったいわゆるコールド
ケースというやつです。

新聞記者、風刺漫画家、事件担当の刑事がこの殺人事件に首までどっぷり浸かって行きます。3人は一様に事件を追い、ゾディアックと名乗る犯人を突き止めようと試みるのですが、その熱意は裏目に出たり、自身を追い込んだり、家庭不和に繋がったりと、個々の人生を狂わしてゆく事になります。使えそうな証拠も証言も無く、地元警察署との連携も上手くいかず、捜査は進まない状況は続きます。2時間半超は長過ぎると思いました。中盤で少しうとうとしちゃいました^^;実話なので仕方ないのかも知れませんが、事件を事細かに実際に遭った出来事を淡々と見せていくのですが、途中入り込めなかったのでキツかった。全体としては楽しめる映画ですが、基本的にタラタラと事件の背景を流してるだけって感じもあり、この手のジャンルがあまり好みでない方には少々苦痛な長さかもです。

変な暗号を使った○チガイのやる犯罪事件に人はなぜこんなにも惹かれるのでしょうか！？

結局、未解決事件なのでモヤモヤで終わりますが・・・・。限りなくクロな容疑者は出て来るのですが、これだけ世間を騒がせた事件なので名前出しちゃって名誉毀損とかで訴えられやしないのかなー。

製作:米国2007年
上映時間:157分
監督：デヴィッド・フィンチャー
出演：ジェイク・ギレンホール、マーク・ラファロ、ロバート・ダウニー・Ｊｒ、
アンソニー・エドワーズ、ブライアン・コックス
原題：Zodiac

長く感じた映画だったけど、下手なスリラーより怖かった。

訴訟モノということで、悪事を暴く爽快な内容かと想像していたけど、終わり方も「やっと終わった」というような重い内容でした。アカデミー助演女優を受賞したティルダ・スウィントンのカレン役が受けるストレスとプレッシャーがものスゴく伝わって来て、見ている側も疲れた^^;

ジョージ・クルーニーが演じるフィクサー役も、社内では日陰の存在で出世できないうえに、従兄弟の莫大な借金を肩代わりしてイライラしているし、登場人物はみなどこか病んでます。で、実際にこういう世界って普通にありそうなところが恐ろしい。企業が腐敗しきっていたり、登場人物がストレスでどんどん病んでいく姿に批判的なメッセージがこめられつつも、ギリギリの状態にいる人たちだからこそ、とんでもない駆け引きになって、サスペンスとしても面白かった。

モラルとは鈍化するもの。巨大組織の怖さ。実質は個人の行為ですが、米国では企業が平気で殺人を犯すのか。日本ではなかなかそこまではあり得ないでしょうが。
健康やエコを謳っている企業が信じられません。

少し残念だったのはアカデミー賞の授与式で結末のシーンを見てしまったこと。どこでそのシーンがあるかと思って見ていたので、途中で結末が読めちゃいました。

原題：Michael Clayton
上映時間：119 分
監督：トニー･ギルロイ
出演者：ジョージ・クルーニー、トム・ウィルキンソン 、ティルダ・スウィントン 、シドニー・ポラック 、マイケル・オキーフ 、ケン・ハワード 、パメラ・グレイ

ビデオで鑑賞。

キャサリン・ゼタ＝ジョーンズは美人ですな（笑）特典映像で彼女は料理はまったくダメって話していたけど、料理の演技は上手かったｗ例え、演技であっても出来ちゃうもんだーさすが女優（感心）

主人公のケイトはニューヨークのレストランでシェフをつとめる。男社会の中で頑張ってシェフの地位を掴んだけど、完璧主義者で人間としての面白みが欠ける。妹の死によって、姪のゾーイを預かることになるが、ゾーイは母の死のショックから心を閉ざしてしまう。そんな最中、レストランの2番シェフとしてニックが就職してくる。すべてを仕切りたいケイトとニックはなかなか馬が合わないけど、ゾーイを仲立ちにして二人は仲良くなる。このあたりはお決まりパターンでした。序盤からどうなるかも読めてしまう。この映画をラブコメというジャンルに括るならば、あまりラブラブもしてないし、コメコメもしていない。えっ？（笑）

登場人物が独身だったり離婚経験者だったりします。ケイトとニックは独身。ケイトの死んだ姉は一人で子育てしているし、ケイトの住むアパートの階下に住むのは離婚した男性だけど、二人の男の子と週末を過ごしてたりしている。米国の家族関係、世相を反映していると思われます。

自分が見どころと思ったのは、姪と叔母が新しい家族を作ろうとし、それをまったく赤の他人の男が助けるところ。それから、一見するとヒステリーのようなケイトだけど、この映画はそれを誇張せずに暖かい視線で描いていました。あとゾーイ役のアビゲイル・ブレスリンは演技上手かった。

原題：No Reservations
製作年: 2007年
製作国: アメリカ
上映時間: 104分
監督：スコット・ヒックス
出演：キャサリン・ゼタ＝ジョーンズ、アーロン・エッカート、アビゲイル・ブレスリン、ボブ・バラバン、パトリシア・クラークソン

祝日の雨の日、貯まっていたポイント使ってタダで映画見てきました。

米大統領暗殺事件に絡む、ある8人のそれぞれの視点を通して事件の全容を見せるというサスペンスアクション。役者は何気に豪華だけど、イケメン俳優が出てないので扱いが小さいような^^;

米大統領が狙撃されるまでの23分間を、立場の違う8人の視点で何度もフィルムを巻き戻すように見せます。ワタシの奥さんによれば、ちょっとしつこいと言ってたけど、見飽きる事もなく、むしろ次はどんな真相が明らかになるんだろうと楽しみにさせられるような作りになっていました。登場人物が見た場面を、最初はは見せないけど、次のシーンでは種明かしする。決して最後まで待たせない手法がいい。カーチェイスのシーンはちょっと長い気もしたけど、許容範囲内。映像の臨場感でかなり引き付けられました。

アメリカ映画だと、テロリストを極悪非道に描くと思いきや、同じ人間として見なしていたりします。最後はちょっとご都合的にはなっていたけど、それでも独創的な展開は面白かった。大統領暗殺事件という一点に絞って、1時間半に収めたので、ストレスを感じずに一気に見れました。一つの物語をまとめ上げていく技が素晴らしく、よく出来た映画だと思いました。但し、登場人物の描き込みは浅く、ドラマ性が薄いです。

原題：Vantage Point
製作年:2008年
製作国:アメリカ
上映時間: 90分
監督：ピート・トラヴィス
出演：デニス・クエイド、マシュー・フォックス、フォレスト・ウィッテカー、
シガニー・ウィーバー 、ウィリアム・ハート









映画見る前のランチ、伊勢定のうな丼(^^)v

先日TV放送していたので録画したものを見ました。

率直にとても良くまとめれた無駄のない映画だと思いました。
逮捕から裁判に到るまでの過程から結審・判決までの様子は
かなり綿密に描かれていました。周防監督は素晴らしい映画を
作ったと思います。明確なテーマとよく練られた脚本、
言わんとすることを伝えています。

痴漢の冤罪を取り上げていますが、起訴されたら最後、有罪確立が
99.9％なんて、かなり異常です。
何を申し立てても、犯人扱いで、否定すればする程、状況
は悪い方へと進んで行ってしまう。人質司法なんて言葉が
出て来ます。結局、保釈されたのは3ヶ月後って・・・何？。こ
んなに長い間に渡って、被疑者を勾留する制度にはほんと呆れます。
日本であって日本ではないような独裁的な刑事裁判のやり方を
見せられます。この映画はそのことを力強く批判しています。

セリフがない人たちも演技しているし、主人公を演じた加瀬亮
がはまり役で、実に自然だった。また、母親役をやった、
もたいまさこが上手かったです。

それでもやっていないと言い切れるか？同様の状況下に自身が
置かれた場合、権力に押し潰されてしまうかも知れない(ーー;)
今の世の中では自分の身は自分で守るということが教訓になって
しまうのだろうか。

製作年:2007年
製作国:日本
上映時間:143分
監督脚本：周防正行
出演：加瀬亮、瀬戸朝香、山本耕史、もたいまさこ、役所広司