ビルシュタイン装着に至るまで①

ことの発端は、去年の11月23日のavワゴンフェスタお台場2007撮影会
でした。
https://minkara.carview.co.jp/userid/129922/blog/6914342/
（アダルトビデオではなく、アクティブビークルですよ（笑））

スタッフの方「これ、２駆のデリカですか？」
私「そうですよ」
ス「実は知り合いに、２駆のデリカを探してる人がいまして」
ス「サスペンションの開発車両を探してまして・・・」
私「どこのメーカーなんですか？」
ス「ビルシュタインなんですけど・・・」
私「おおぉぉ！お願いします」

とな具合ですが、出会いって大切ですね。
こんなたなぼたがあるなんて（驚）


その後、ビルシュタインの担当者と打ち合わせをメールで行いました。

【開発行程】
１月　　 　・・・　２日間程度お車をお借りいたします
　　　　　　　　　 実質作業１日　車両側のデータを測定します。
　　　　　　　　　 サスペンションレイアウト、車高、荷重、レバー比、アーム角度などなど
　↓
試作ダンパー＆スプリング用意　・・・　約１ヶ月かかります。
　↓
試作品が出来上がり次第、開発テスト　・・・　約２週間程お車をお借りします。
　↓
開発テスト終了　・・・　プロトタイプをお車に装着してご返却


まずは車両側の基礎データ測定の為
1月16日～18日まで一度目の車両提供しました。
ビルシュタイン担当者による、デリカD:5　2駆の感想です。



まず、乗り味ですが、4WDと同じような味付けがなされています。
最近の三菱車（アウトランダー、パジェロなど）のＳＵＶは他の国内自動車メーカーと比べて比較的上手に乗り味がまとめられていまし、あまり変な癖はもっていません。
特にこのデリカは優秀な乗り味に仕上げられています。
まず、乗っていて硬いと感じることがないこと。
ミニバンにしては、細かな路面の荒れをうまく吸収して、路面のころがり感がなめらかなこと。
高速道路などのまっすぐな道を１００キロ程度で巡航してるような状況では非常にフラット感があること。
高速道路の繋ぎ目のいなしもしなやかです。
全般的に、乗り心地はしなやかでいいですね。
逆を言うと、しっかり感が少し足りない、頼りないステアリングで、ふわっとした不安感があることです。
特にフロントの動きにしっかり感が足りないです。
曲がるためにハンドルを切ると、舵の手ごたえが薄く、ワンテンポ遅れてロールがスタートし、ロールも少し大きく、その後はまだ車が曲がりたがってイメージよりインに向いてしまう感じと言えばわかるでしょうか。
ちょっとラフにハンドルを切ると、ハンドル操作に車の動きがついて来なく、遅れてロールやコーナリングが始まる感じですね。
要はライントレース性があまりよくないということになります。

その後、基礎データ測定した結果、
サスペンションレイアウト、ダンパー寸法等の車両調査の結果、ローダウンは前後とも30ｍｍ程度を目標値として設定します。
これ以上のローダウンは操縦性によくない影響が出てくることが
わかりました。
これからプロトタイプサスペンションの試作に入ります、プロトタイプ完成は約１ヶ月半後となります。

1ヶ月半・・・長いですなぁ(^_^;)

その②へ続く