
昨日、ふとネットを見てたら、某ブログで「R32は鉄くずとなってしまった?」なんて衝撃的なお題の質問コーナーが。(某大手検索HPで「R32」で検索すると出てきます。)
読んでみると、、R32GT-Rを買おうと思う人が、その選択についてアドバイスをお願いしている。今乗っている車は査定がほぼ付かない、ンで比較的安くてスタイルが気に入っていたR32GT-Rを買おうと周囲に相談したら「R34にしとけ」「今はもう鉄クズ同然の騙し騙し売られてるようなのばっかりだよ」「治したら200万はかかるね」などと、心ない罵声を浴びてショックの様子。そのアンサーで「R32は既におわっている」とか「街中走らすなんてとんでもない」など、いろいろ否定のコメント。もちろんそれに反発してR32擁護の方のコメントもありますが・・・・。皆さんはどう思いますか?
私もR32と付き合いだして丸12年になります。酸いも甘いも経験してきましたが、「鉄くず」なんて思ったことはない。と、いうか「車を鉄くずなんて乱暴な言葉で罵倒」したことはないです。動かなければ、古ければ、性能が低下したから、手間が掛かるから、なんてだけで鉄屑扱いする人がいる。
いや、それが正しいのかもしれない。今の世の中、「エコ」な性能が強調され、覚えきれないほどの新機能、他社との違いを強調するためだけの、消費者を置いてけぼりにした性能、古き物を悪しき者とし、新しい物を善とした偏った税制、その移り変わりの激しい流行の波に流されて、ホントに大事な物が覆い隠され、目をこらしても見えず、したり顔の知識人が古き良き物を貶す。昔から変わらない流れですねぇ。ただ「正しすぎる」ことが良い事とはいえないが。少なくとも私には「思慮が浅すぎる」としか思えないのです。なぜそういえるのか。それは、前者は「見える物、ふれる事が可能な物」でしか評価していないからだ。
なぜ見える物でしか評価ができないのか。世の中、「見える物よりも、見えない物の方が多い」のに。
私から「R32に乗りたい!」と思っているあなたへ。
今が最後のチャンスです。このR32が誕生してからかれこれ4半世紀になろうとしています。通常でいうと既に車としての寿命は過ぎていると言って言いすぎではないでしょう。「普通ならば」。
一概に、木造建築は100年、蝦夷山桜は130年、一般住宅は平均40年。人の寿命は80歳を越えたら長寿といわれ、ワインも30年を越えたらヴィンテージといわれるそれぞれの「命」。誰が寿命を決めるのか?私は「その周りの、そのものを支える環境が決める」と思います。
私も10年前に廃車場で、自分のGTS-4よりボディの程度が断然良い車が捨てられていくのを見ました。しかしその捨てられた車よりも遙かに程度の下がる車が未だ札幌を走っています。(笑)動物園の象も、野生では10年くらいが寿命なのが動物園では20歳を超えるそうです。家も人が住んでいるのといないとでは持ちが違うと言われています。そして車も。車は走り続けている個体と、何年か中古車市場で出回る期間が長かった車と、劣化が明らかに違う。つまり何が言いたいのかというと「寿命なんてあくまで目安」ということ。とくに我らが愛するR32に付いては全く!あてはまりませぇぇぇぇん!(笑)
今、数多のR32オーナーの御威徳のお陰で、R32のリペアーパーツは進化し続けております。基本的に「ないパーツは無い!」・・・これって普通に凄いことだと思うのですが・・・。純正で製廃でも、どっかのショップがワンオフで作ってくれてます。商売になってしまうのは未だ多くのR32を愛する方々がいらっしゃるから。次に「古く、そして常に新しい」。どっかの王家の血みたいですが(笑)、一昔前は不治の病だった数々のトラブルも、今は丸裸にされて「どこが壊れても大抵みんな経験済み」なこと。これってホントに大事なことで、信頼性の向上の裏付けですよね。ただ、もうディーラーでさえも解らないことばかりですから、かえって老舗のショップやオーナーズクラブの皆さんのほうが知識量ハンパないです。今の新車はもう、壊れたらAssy交換、もうユーザーの手が入れられない車がほとんど。ですがこのR32に関してはあらゆる所に手が加えられる最後の世代のような気がします。
語り出したら切りが無いのですが、改めてこれからR32のユーザーを目指しているあなた。これらの知識や技術は全て「あなたがこれからR32を大事に乗っていくために積み重ねられた」と思って下さい。今の時代に生きれることがどれだけ幸せなことか。ためらう事はないです。心ない声に傷ついてやる必要もない。「この車が好きだ」というエネルギーがどれだけ自らの人生を生き生きと活力に溢れる物にするか。先に語りました「見えない物」を感じることのできる数少ない車です。
改めて言います。「ようこそ、R32スカイラインの世界へ。」
追記 15イイね達成!皆様ありがとうございます。(*´∇`)ノ

写真は8年前、GT-Rを購入し、GTS-4を処分しようかとしてたら買い手がついてドナドナする寸前の貴重なGT-R(奥)とGTS-4(手前)の2ショットです。ちなみに2台で一緒にドナドナ先の実家まで、最初で最後のランデブー走行をしました。GT-Rドライバーはくまち@2さん、そしてGTS-4はおいらです。こいつに比べたらノーマルのGT-Rがかったるく感じる程レスポンス最高で燃費も良かった1台でした。
ちなみに現在も元気に北の大地を駆け回っています。(ノ∀`)
2013,3,20 190イイね達成!ヾ(^▽^)/皆様ありがとうございます!
一時期は恐ろしい程のイイねラッシュで(笑)久々に肝を冷やしました。ここまで反響がでかいとは・・・A^_^;)
頂いているコメントも激アツな名文ばかりで、コメント返信がしばらく停滞してしまい申し訳ありませんでした。('A`) こうしてみると私の語彙や文章能力の限界を見てしまった感がありますねぇ・・・( ´ー`)
でも、こんなにR32を、GT-Rを愛している方々がいらっしゃる事を知れた希有な機会(チャンス)に出会えたことは本当に幸運でした。このブログを閲覧された方、またコメントをして頂いた方々には、これからもご指導ご鞭撻をお願いする次第です。ありがとうございます。(*´∇`)
2013.3.27 00:13 驚愕!400イイね達成!。・゚・(ノД`)・゚・。皆様ありがとうございます!
ここにいたってまたラッシュが再燃!まさかここまでになるとは・・・・。イイねをあげて頂いた皆様に改めて、感謝をさせて頂きます。ほんと初めての経験です・・・・。(;゚д゚)
このブログの中でも、最近R32に乗った方などがいらっしゃいましたが、そんな方々のお力に、少しでもなれたのなら望外の喜びです。また、このブログを縁として、さらに仲間の輪が広がって行くのなら更に僥倖といったとこでしょうか。私もこのみんカラを通して、「知識が深まれば深まるほど、自身の無知を知る」毎日です。改めてご指導をお願いさせて頂きます。よろしくお願いします。( ^ヮ^)
2013.3.29 ついに!2000イイね!突破!*・゜゚・*:.。..。.:*・ ゜(ノ∀`) ゚ ・*:.。. .。.:*・゜゚・*
皆さんありがとうございます!あれ?何でこんなに皆さん概知なの?と思ったら、みんカラTopのイイね!欄に載っているではありませんか!ガ-(゚Д゚ |||)-ン しかもいろいろな車種のオーナーさんからもコメントを頂いているし。これはもはやR32の枠を超えた「車を愛する方々の、共通項的な話題」だったのか、と今更ながら気づいてしまいました。そしていろいろな方からのコメントを読ませて頂いている中で、「この話題は私の手を離れて、皆さんの中で息づいているのか」とも感じてしまいました。
このお話は今初めて世に出た話題ではありません。いわゆる「四苦八苦」の中にある「愛別離苦」という、人類開闢以来、人生で常につきまとう悩みでもあります。
刹那的に「どうせ壊れるんだから」などという方もいます。そういう「諦めたがる方々」には到底推し量ることのできない、「縁した人や物への愛情を惜しみなく注ぐ方々」。
その「愛する事を諦めない方々」が必ず陥り、時には四面楚歌のように理解を得られず、自らの信念を疑いそうになる方々への「応援歌」として、「R32」という車を例に取りながら語らせて頂いたことが、微力ながら皆様の心の支えになれたら幸いと思います。
「R32は永遠に不滅デス☆(*/∇\*)キャ」