
3日目の今日は実技練習~実技試験の流れデス。
クレーン系資格の実技のキモは「荷の振れ止め」。これに尽きます。
ワイヤーロープで荷を吊るしている以上、水平方向の移動開始時、停止時には
必ず慣性力を受けて荷が振れます。
電車内で吊り輪に掴まっている時のアレですね。
コレを打ち消すように操作するワケです。(⌒^⌒)b
体で覚えるのは、「走行よりも横行の方がボタンに対する反応が早い」コト。
横行はボタンを押せばトロリは瞬時に動き出すし、ボタンを離せばトロリは瞬時
に停まります。
しかし、走行はボタンを押してもワンテンポ遅れてガーダが動き出し、ボタンを
離してもワンテンポ遅れてガーダが停まります。
このワンテンポを体で覚えます。
また、荷の水平移動時、方向変換時は荷が振れていてはイケマセン。
おまけにモーター保護の為に停止するまで逆回転をしてはイケナイのデス。
振れを止める為につい、やりたくなってしまうのですが絶対禁止なのデス。
では、どうするの?なのですが、表現が難しー!(笑)
振れ止めを敢えて言うならば「最大振幅を追い掛けるカンジ」。
実際にやってみるのが一番ですねィ。
本日の実技試験の受験者数は6名。合格者6名。合格率100%。\(^O^)/
以下覚え書き
・持ち時間は6分。
・西(走行)→南(横行)→東(走行)→北(横行)の順に1周(約15m)する。
・南へ向かう中間には高さ約2.5mの障害物(走り高跳びのバー)が設置されている。
・吊り荷の形状は、鉛直方向に軸を持つ円柱。
・吊り荷にはチェーンの吊り具が装着(3ヶ所吊り)され、フックが地上約2mほどに巻き上げられた状態でスタート。
01.「周囲安全」ヨシ。
02.「ランウェイ」ヨシ。(障害物等が無い事の目視確認)
03.「ガーダ」ヨシ。(障害物等が無い事の目視確認)
04.「トロリ」ヨシ。(障害物等が無い事の目視確認)
05.「ワイヤロープ」ヨシ。(破損等が無い事の目視確認)
06.「フック」ヨシ。(破損等が無い事の目視確認)
07.「外れ止め装置」ヨシ。(破損等が無い事の目視確認)
08.「吊り具」ヨシ。(破損等が無い事の目視確認)
09.「吊り荷」ヨシ。(定格荷重内である事の質量目測)
10.「押しボタンスイッチ」ヨシ。(操作ペンダントの破損等が無い事の目視確認)
11.「下」ボタンを押し、フックを胸の高さ位まで巻き下げる。
12.吊り具をフックに掛ける。
13.「上」ボタンを押し、吊り具のチェーンがピンと張る手前で巻き上げ停止。
14.「上」ボタンをインチング操作で押し、吊り具のチェーンがピンと張るまで巻き上げる。
15.「フック」ヨシ。(外れ止め装置が正常である事の目視確認)
16.「吊り具」ヨシ。(吊り荷及びフックから外れて居ない事の目視確認)←極稀にフックが回転した弾みで外れる事が有るらしい。
17.「吊り角度」ヨシ。(チェーン角度60°以内である事の目視確認)
18.「重心位置」ヨシ。(フックが吊り荷重心位置上である事の目視確認)
19.「玉掛け」ヨシ。
20.「上」ボタンをインチング操作で押し、地上約10cmまで巻き上げる。
21.「地切り」ヨシ。(吊り荷が水平である事の目視確認)
22.「上」ボタンを押し、地上約50cmまで巻き上げる。
23.「西」ヨシ。
24.「西」ボタンを押し、動き始めたら離す。西側振れが最大になる少し前に「西」ボタンを押して振れを止め、そのまま方向変換箇所に向かう。
25.方向変換箇所の中心少し手前でボタンを離し、西側振れが最大になる少し前に「西」ボタンを押して振れを止める。
26.「南」ヨシ。
27.「南」ボタンを押し、動き始めたら離す。南側振れが最大になったら「南」ボタンを押して振れを止め、そのまま障害物手前側の停止位置に向かう。
28.障害物手前側の停止位置中心の少し手前でボタンを離し、南側振れが最大になったら「南」ボタンを押して振れを止める。
29.「上」ボタンを押し、地上約3mまで巻き上げる。
30.「南」ボタンを押し、動き始めたら離す。南側振れが最大になったら「南」ボタンを押して振れを止め、そのまま障害物向こう側の停止位置に向かう。
31.障害物向こう側の停止位置中心の少し手前でボタンを離し、南側振れが最大になったら「南」ボタンを押して振れを止める。
32.「下」ボタンを押し、地上約50cmまで巻き下げる。
33.「南」ヨシ。
34.「南」ボタンを押し、動き始めたら離す。南側振れが最大になったら「南」ボタンを押して振れを止め、そのまま方向変換箇所に向かう。
35.方向変換箇所の中心少し手前でボタンを離し、南側振れが最大になったら「南」ボタンを押して振れを止める。
36.「東」ヨシ。
37.「東」ボタンを押し、動き始めたら離す。東側振れが最大になる少し前に「東」ボタンを押して振れを止め、そのまま方向変換箇所に向かう。
38.方向変換箇所の中心少し手前でボタンを離し、東側振れが最大になる少し前に「東」ボタンを押して振れを止める。
39.「北」ヨシ。
40.「北」ボタンを押し、動き始めたら離す。北側振れが最大になったら「北」ボタンを押して振れを止め、そのままゴール地点に向かう。
41.ゴール地点の中心少し手前でボタンを離し、北側振れが最大になったら「北」ボタンを押して振れを止める。
42.「下」ボタンを押し、地上約10cmまで巻き下げる。
43.ゴール地点の中心と荷の中心が合って居るか確認し、微調整する。
44.「下」ボタンをインチング操作で押し、吊り具のチェーンがピンと張るまで巻き下げる。
45.「着床」ヨシ。
46.「下」ボタンを押し、吊り具のチェーンが緩むまで巻き下げる。
47.「荷の安定」ヨシ。
48.「下」ボタンを押し、フックを胸の高さ位まで巻き下げる。
49.吊り具をフックから外す。
50.「上」ボタンを押し、フックを地上約2mまで巻き上げる。
※南北は横行なので「振れが最大になったら」ボタンを押し、東西は走行なので「振れが最大になる少し前に」ボタンを押す違いに注意!
↓実技時の荷の姿勢は図と異なります。
資格概要
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クレーン運転士
・
クレーン・デリック運転士
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